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戦争とひょうご記事一覧

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「おばあちゃんからのお願い」を3人で作成した浅尾充子さん
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「おばあちゃんからのお願い」を3人で作成した浅尾充子さん

 「おばあちゃんからのお願い」-。このタイトルで始まる文章が、ネットなどで若者らの注目を集めている。作成したのは、第2次大戦を経験した西宮市などの80代女性3人。かつて戦争に突き進んだことへの後悔や反戦への誓いがつづられている。安全保障関連法案の参院審議が大詰めを迎える中、「自分のこととして考え、今後の道を選んでほしい」と訴える。

(前川茂之)

 西宮市毘沙門町の浅尾充子さん(87)、和歌山県かつらぎ町の公庄(ぐじょう)れいさん(82)、大阪府岸和田市の永原テル子さん(89)。

 浅尾さんを中心に勉強会や趣味で知り合った3人は約9年前、「孫たちの将来を案じるおばあちゃんの会」を結成した。

 当時は第1次安倍内閣。改正教育基本法、防衛庁の省昇格などの施策が進められていた。「戦争の怖さを知らない人が増えている」。危機感を覚えた3人は連名で文章を作り、家族や知人に配った。

 戦時中は、軍国少女だった浅尾さん。県立第一神戸高等女学校(現・神戸高校)に入学し、勤労奉仕の開墾や工場での兵器生産に励んだ。神戸大空襲も経験。町が焼け野原になっても、日の丸の鉢巻きを締めて神風が吹くのを信じていた。

 終戦後、初めて戦争に至る過程を学んだ。「権力者はずっと自分に都合の良いことだけを言っていた。批判精神もなく、私はなんてばかだったんだろう」と激しく後悔した。

 8月下旬、知人から依頼されて文章を提供。「私たちは普通の家の小さいおばあちゃんです」「けれども若い頃、戦争をする国日本に協力した事を後悔し続けてきました」。柔らかく、ゆるぎないメッセージに共感した人たちがチラシにして配ったり、ネット上で引用するなど、広がりを見せている。

 「あの時代を生きてきた者として、言わなきゃいけない」と3人。「かわいい孫やひ孫を戦場へ行かせたくない」

2015/9/14

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