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平和を守るにはどうすれば良いか
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平和を守るにはどうすれば良いか
70回目の「終戦の日」を迎えた15日、神戸市兵庫区の湊川公園では親子連れら約300人が平和への祈りを込めて鐘を鳴らした。「二度と戦争はあかん」。澄んだ鐘の音が響く中、戦争を体験した男性が訴えた(撮影・笠原次郎)
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70回目の「終戦の日」を迎えた15日、神戸市兵庫区の湊川公園では親子連れら約300人が平和への祈りを込めて鐘を鳴らした。「二度と戦争はあかん」。澄んだ鐘の音が響く中、戦争を体験した男性が訴えた(撮影・笠原次郎)

 終戦から70年を迎えた15日、兵庫県内各地で追悼式典や平和を願う行事が開かれ、参加者はそれぞれの思いを胸に黙とうをささげた。遺影でしか知らない父への思い。空襲で受けた機銃掃射の恐怖。犠牲の上にあるこの平和を、これからどう守っていくか。戦争を知る人にも、知らない人にも、節目の1日は厳かに過ぎた。

 香美町香住区の奥佐津地区戦没者招魂会。静かに手を合わせた花登孝正さん(70)は「父は私が生まれたことも知らずに戦死した。父に会いたかった」と青空を見上げた。

 豊岡市出石町の平尾巧さん(76)も戦死した父の墓前に手を合わせた。年を取るにつれて、父の戦死した状況を知りたいと感じるようになった。「昨年末に弟が亡くなり、父が目にした家族は私だけ。父の最期を知り、父に近づきたい」

 父が戦死した洲本市の廣(ひろ)地(ち)タマヘさん(72)は市内の神社で開かれた慰霊祭に参列した。「終戦から長い年月がたった。安保法案の審議が続くが、戦争をしようとしているのではないと信じたい」

 南あわじ市の戦没学徒追悼施設「若人の広場公園」。散策していた同市の農業原田萌子さん(25)は「戦争で亡くなった人たちのことを考えると、切なくて苦しい。この美しい景色と発展したまちが、彼らを慰めてくれたら」と語った。

 神戸空襲を経験した丹波市の音楽家、内田修二さん(84)は、自宅で全国戦没者追悼式の放送を見た。「機銃掃射の音が耳を離れない。戦後は大好きな音楽を自由に学べる社会になり、本当に解放された気がした」と振り返った。

 戦時の体験に触れる行事も各地で行われた。赤穂市では、食糧難の戦時中に食された団子汁を食べる催しがあり、家族で参加した同市の長尾由紀さん(46)は「当時の苦しい生活の上に、今の豊かな暮らしがあることをあらためて思い知らされた」と語った。

 神戸市の市立中央図書館では、空襲体験者の講演会があった。長女(12)と参加した川本幸江さん(47)=神戸市須磨区=は、戦争を学ぼうとする長女の姿に「親として70年前の出来事に向き合わないといけない」と感じた。

 高校野球の熱戦が続く甲子園球場。正午、場内に黙とうのサイレンが響き渡った。スタンドにいた西宮市の大学生村上満輝さん(22)は「一瞬で静まり返って、全く違う雰囲気。戦争を繰り返してはいけないと感じた」と真剣に語った。

(まとめ・森本尚樹)

2015/8/15

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