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美術館「信濃デッサン館」「無言館」について語る館主の窪島清一郎さん
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美術館「信濃デッサン館」「無言館」について語る館主の窪島清一郎さん

 北摂情報文化懇話会(事務局・神戸新聞社北摂総局)の9月例会が17日、三田市けやき台1の三田ホテルであり、戦没画学生慰霊美術館「無言館」と夭折(ようせつ)画家の作品を集めた私設美術館「信濃デッサン館」(いずれも長野県上田市)の館主、窪島誠一郎さん(73)が「『無言館』のこと」と題して講演した。要旨は次の通り。

 「無言館」を開いたのは、洋画家・野見山暁治さんとの出会いがきっかけだった。

 太平洋戦争で満州に出征し、病気のため帰郷して生き残った野見山さん。かつて絵を志しながら戦場の露と消えた仲間たちの遺族を訪ね、集めた作品で画集を作っていた。

 そのとき訪ねきれなかった遺族をもう一度訪ねようと説得し、一緒に全国の87遺族を巡った。1997年に譲り受けた作品を紹介する無言館を開館した。

 ある若者が出征前に恋人を描いた作品。キャンバスの裏には「必ず生きて帰ります。この絵を描くために」と記されていた。

 よく反戦・平和を訴える美術館だと言われる。確かにその通り。

 でも、戦没画学生たちは反戦運動のために描いていたわけじゃない。愛する家族や恋人を描き、自分がその人々に支えられていることを知っていた。

 彼らの作品は、戦後70年を私たちはどう生きてきたのか、かけがえのないものを失っていないかを問うのだ。(まとめ・神谷千晶)

2015/9/18

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