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神崎小4年生、新茶の収穫体験 300年以上の歴史ある仙霊茶 茶摘みのこつ、製造工程教わる
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「一芯二葉」を摘み取る児童ら=神河町吉冨
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「一芯二葉」を摘み取る児童ら=神河町吉冨

「一芯二葉」を摘み取る児童ら=神河町吉冨

「一芯二葉」を摘み取る児童ら=神河町吉冨

 新茶の季節に合わせ、神河町吉冨の仙霊茶園では、神崎小学校の4年生53人が茶葉の収穫作業を体験した。児童は茶園の野村俊介代表(47)から茶摘みのこつや製造工程を教わり、おいしさの秘密を学んだ。

 仙霊茶は300年以上の歴史があるが、約10年前、農家の高齢化で茶園の存続が難しくなった。神戸市出身の野村さんが脱サラし、2018年に法人を立ち上げて生産を引き継いだ。

 約7ヘクタールで品種「やぶきた」を育てる。今年の新茶は1日から摘み始め、24日ごろの終了を見込む。今年は刈り取り機の台数を増やし、茶葉の状態が最も良いタイミングで摘み取れたため、出来は上々という。

 野村さんは児童に、針のようにとがった新芽とその脇に生えた2枚の葉だけを収穫するとおいしいお茶になると解説。児童は背丈と変わらない茶の木に目を凝らし、丁寧に摘み取った。

 加工場では「蒸す」「もむ」「乾燥させる」などの作業を工程ごとに見学した。野村さんが「5月だけで5トン収穫する」「お茶っ葉が完成するまで4時間ぐらいかかる」などと説明すると、驚く声が上がった。

 浅田莉瑚さん(9)は「上に伸びた葉がおいしいと聞き頑張って探した」と笑顔。久保山壱護(いちご)さん(9)は「いろんな機械を使って加工するのも大変そう」と目を丸くしていた。

 仙霊茶は同社サイトのほか、茶園のカフェや道の駅「銀の馬車道・神河」、「ファームスタンド」(神戸市中央区)などで販売している。(喜田美咲)

2025/5/22
 

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