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生野銀山で3カ月熟成 味凝縮 シュトーレン蔵出し 洋菓子店「カタシマ」 今年分は売り切れ
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 養父市の洋菓子店「カタシマ」は、生野銀山(朝来市生野町小野)の坑道で3カ月熟成させたクリスマス菓子「シュトーレン」を11月21日、蔵出しした。今年販売分は事前に売り切れており、来年分の予約を案内している。(吉田みなみ)

 シュトーレンは、ドイツ語で坑道を意味する伝統菓子。パン生地に洋酒に漬けたドライフルーツなどを練り込んで焼き、粉砂糖で覆う。欧州ではスライスして、クリスマスまでに食べ進める習慣がある。

 カタシマは2010年、数量限定で製造を始めた。坑道内の気温は年中約13度に保たれており、熟成させると素材の味が凝縮されるという。

 例年600本ほど手がけたが、テレビ放映をきっかけに24年分に予約が殺到。同年は1500本に増やしたが、蔵出し前に売り切れた。今年も8月に約1200本を蔵入れしたが、10月4日に完売した。

 蔵出し日の式典では尺八の演奏後、パティシエらが坑道の奥からシュトーレンを抱えて登場。観光客らに熟成前後の菓子を食べ比べてもらった。

 奈良県の会社員、国府靖さん(50)と妻久子さん(45)は「熟成前は洋酒の風味が立ち、熟成後は味がマイルドになってより食べやすくなった」。

 足立晃一総製菓長(48)は「2年連続で蔵出し前に売り切れて申し訳ないが、作り手として励みになる。発売から15年たったが、より長く愛されるよう試行錯誤を続けたい」と話している。

 同社オンラインショップでは26年分の予約に向け、メールアドレスの登録を受け付けている。26年8月ごろ、予約開始を知らせるメールが届く。カタシマ養父本店TEL079・664・0351

2025/12/3
 

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