連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

  • 印刷
着物の着付けを体験した台湾からの旅行客=神河町粟賀町
拡大

着物の着付けを体験した台湾からの旅行客=神河町粟賀町

着物の着付けを体験した台湾からの旅行客=神河町粟賀町

着物の着付けを体験した台湾からの旅行客=神河町粟賀町

 神河町でインバウンド(訪日客)の誘致に向けた新たな試みが始まった。姫路城や竹田城跡から足を延ばして訪れてもらおうと、同町地域おこし協力隊員で台湾出身の江尚恩(こうしょうおん)さん(30)が海外からのツアー客の案内役を担い、地元商店などの協力でモデルコースを検討。11月下旬、歴史街道での着付け体験を起点に、町内の観光施設を紹介した。(喜田美咲)

 江さんの知人で台湾出身のプロカメラマン、洪志傑(こうしけつ)さん(68)が写真教室の生徒と関西を巡るツアーを企画していたことから、立ち寄り先の一つとして同町を提案し、町内の移動スケジュールを組んだ。

 着付け体験には同町粟賀町の「ブティックジュン」で着付け教室を開く関口ミチ子さん(80)=市川町=らが協力。初めてのことに戸惑いもあったというが、数カ月前に予約を受け、人数分の着物を準備し、着付けやヘアセットを行った。

 一行は日本遺産「銀の馬車道」の面影が残る中村・粟賀町地域の歴史的景観形成地区で撮影を楽しみ、地区内にある国登録有形文化財「旧難波酒造」の主屋を改装したレストラン「春夏秋冬」で昼食。神崎農村公園ヨーデルの森などを巡り、町内で宿泊した。洪さんは「日本には何度も来ているが、神河は自然が豊かで人が少なく、リラックスできていい。次回は長期滞在して和菓子作りや秋祭りを体験するなど地元の人と交流してみたい」と話した。

 関口さんは「言葉は通じなくてもおもてなしの心は伝わったはず。継続的に集客できるのかは分からないが、協力は前向きに考えたい」と振り返った。

 江さんは今後も海外への観光情報発信や受け入れ態勢の整備を続ける予定。観光の模様は来年、同町のインターネットラジオ「神河ラジオ」で紹介するほか、ツアーで撮影した写真の展示を同町と台湾で実施する。

2025/12/9
 

天気(10月27日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 50%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ