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洲本5人刺殺事件

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3人が刺された民家(右奥)と2人の遺体が見つかった民家(手前)の周辺を調べる捜査員ら=9日午前11時16分、洲本市中川原町中川原
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3人が刺された民家(右奥)と2人の遺体が見つかった民家(手前)の周辺を調べる捜査員ら=9日午前11時16分、洲本市中川原町中川原

 山あいの静かな集落が陰惨な事件の現場になった。男女3人が刺殺され、男女2人の遺体が見つかった洲本市中川原町。現場となった2軒の民家と、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職男(40)の自宅は半径100メートルしか離れていない。「一体、何があったのか」。住民らに動揺が広がった。

 「お父さんに、逃げろと言われた」

 午前7時すぎ、3人が死亡した家に住み、被害者の娘とみられる女性が、隣の民家に駆け込んだ。ゆがんだ表情で、当時の様子を明かしたという。

 女性が逃げ込んだ家の親戚に当たる男性らによると、男は父と高齢の祖母が住む家の離れで暮らしていた。子どものころに両親が離婚。不登校になったといい、「学校で周囲とうまくいかず、引きこもりになったようだ。お父さんも息子のことは話さなかった。こんなことになるとは…」と言葉を失った。

 別の近所の女性は「(男は)集落の名簿にも載らず、青年団や地域の祭りにも参加しなかった。顔も分からない」と語った。

 一方、近くの建設会社の男性は「あいさつをしても愛想が良かった。3~4年前は家の農業を手伝っていたように思う」と話した。

 2人が死亡していた民家の住人で、被害に遭ったとみられる男性のめい(70)によると、男性は県立淡路医療センターに入院していたが、退院後の4、5日前には電話で話をしたという。「近所でトラブルになっているなどの話は聞いたことがない」と不安げに話した。

 3人が死亡した民家。刺殺されたとみられる男性と長年付き合いのある中川原公民館の男性職員は「知識が豊富で、地元の農業団体で役員をするなど人望も厚かった。他人とトラブルを起こすような人柄ではないのに…」と言葉を詰まらせた。

 また、同じ集落の男性(72)によると、被害者男性は数年前まで建設関連会社に測量士として勤め、退職後、県洲本土木事務所に非常勤嘱託職員として勤めていたという。「まじめな人格者。村を担う人だった」と悔やんだ。

 現場は、田んぼの間にぽつりぽつりと民家が点在する。「昔ながらの住民ばかりなのに」と近くの主婦(56)。外部から移り住む人も少なく、還暦や出産も一緒に祝うなど、地域のつながりが深いという。

 現場近くの洲本市立中川原小学校の森田恵子校長は「事件のあった地区で、不審者情報などはなかった。自然豊かで、学校と密着していた校区だけに残念だ」と話した。10日、スクールカウンセラーが児童の対応に当たるという。

2015/3/9

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