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洲本5人刺殺事件

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控訴審判決の傍聴希望者が抽選券を求めて並んだ=27日午前9時1分、大阪市北区西天満2、大阪高裁別館前
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控訴審判決の傍聴希望者が抽選券を求めて並んだ=27日午前9時1分、大阪市北区西天満2、大阪高裁別館前

 「原判決を破棄し、無期懲役に処する」。洲本5人刺殺事件の27日の控訴審判決で、殺人罪などに問われた平野達彦被告(45)は極刑を破棄する主文を言い渡されても驚いた様子を見せず、証言台の椅子に座り、裁判長の言葉をじっと聞いていた。

 平野被告は午前10時すぎ、スーツ姿で眼鏡とマスクを着用し入廷。冒頭に名前を問われると、「はい」と小さな声で答えた。その後は終始無言で、うつむいたままじっと着席していた。最後に裁判長から判決の趣旨を説明され、「分かりましたか」と尋ねられると、ゆっくりと静かにうなずいた。閉廷後、被害者の関係者とみられる男性が裁判官に向かって抗議の声を上げる一幕もあった。

 2015年3月の事件発生時は無職で、現場近くの自宅の離れで1人で暮らしていた平野被告。近所の人と交流はなく、公判では家庭内で日常的に暴力を振るっていた点も指摘された。

 近隣住民らによると、当時は両親が離婚し、父親と生活。父親が住む母屋とは別棟で過ごし、外出も少なかったとみられる。

 公判資料によると、高校1年ごろから荒れ始め、母親のかばんをバラバラにしたり、祖父の横腹を蹴ったりしたことがあった。02年からは向精神薬の服用を開始。虫の死骸をエアガンの弾と思い込む幻覚症状で、警察に通報したことがあった。また医療機関の診療記録には「多額のお金を要求。テーブルを蹴ったりし荒々しい」と粗暴な振る舞いも記載されていた。

 平野被告は公判で経緯について「工作員である被害者から攻撃を受けていた」と説明。事件直後、母親にLINE(ライン)で「復讐一部成功」と送信し、駆けつけた警察官には「報復ですね」と述べたとされる。

2020/1/27

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