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東遊園地のガス灯「1・17希望の灯り」を清掃するHANDSのメンバー=16日、神戸市中央区加納町6
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東遊園地のガス灯「1・17希望の灯り」を清掃するHANDSのメンバー=16日、神戸市中央区加納町6

東遊園地のガス灯「1・17希望の灯り」を清掃するHANDSのメンバー=16日、神戸市中央区加納町6

東遊園地のガス灯「1・17希望の灯り」を清掃するHANDSのメンバー=16日、神戸市中央区加納町6

 阪神・淡路大震災を語り継ぎ、遺族らの心を癒やす神戸市兵庫区のNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」(通称HANDS(ハンズ)、堀内正美代表理事)が今年、設立から丸10年を迎えた。遺族同士の語らいや、三宮・東遊園地にともるガス灯「1・17希望の灯り」の管理など、手探りの活動は東日本大震災の被災地の道しるべにもなっている。震災から間もなく丸18年。きょうも地道に歩みを重ねる。(上田勇紀)

 今月16日、東遊園地にHANDSのメンバーら約10人が集まった。多くの震災犠牲者の月命日に当たる17日前後に、毎月実施する清掃の日。参加者はにこやかにあいさつを交わし、希望の灯りや地下にある「慰霊と復興のモニュメント」を磨き、ごみを拾い集めた。

 設立は2002年3月にさかのぼる。前身は震災直後、俳優の堀内正美さん(62)らが同市北区で設立したボランティア団体「がんばろう!!神戸」。堀内さんは救援物資を被災者に届ける活動を続けるうち、街が復興しても心を閉ざしたままの遺族の悲しみを知った。

 「止まったままの遺族の心をどう溶かしていくかを考えた」と堀内さん。震災で長男を亡くした理事の白木利周(としひろ)さん(70)は「堀内さんに紹介され、初めて別の遺族と顔を合わせた。同じ苦しみを知る人の存在を知り、外に出ようと思えるようになった」と振り返る。設立前から活動に加わり、今では中心的な役割を果たしている。毎年の1・17のつどいの準備や、復興の象徴となった「はるかのひまわり」の種を配る活動など取り組む内容は幅広い。支えるのは会員ら個人、企業など約1500人・団体からの寄付。11年3月の東日本大震災以降は東北支援が柱に加わった。物資を送る「たすきプロジェクト」では、被災地の作業負担を減らせるよう、衣服のサイズを袋に記して届けた。希望の灯りをモデルにしたガス灯は、岩手県陸前高田市など東北の3カ所に広がり、被災地を照らす。

 支援を通じ、新潟県中越地震や東日本大震災の遺族らと育んだ関係は今も続く。来年1月17日に東遊園地である「阪神淡路大震災1・17のつどい」実行委員長も務める白木さんは「また、あの日が訪れる。これまで通り、仲間との歩みを続けていきたい」と話す。

2012/12/25

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