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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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新見公立大教授・住本克彦さん
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新見公立大教授・住本克彦さん

■加害教員は初心思い出して

 教師の言動は全て、子どもたちのモデルだ。児童らは、教師の一挙手一投足を豊かな感性でじっと見ている。

 東須磨小学校の問題発覚後、一部児童が登校できなくなった、と報じられた。それだけ受けたショックが大きいということだ。怒りやイライラが、さらなる暴力やいじめにつながるようなことなど、絶対にあってはならない。

 人は誰しも過ちを犯す。加害教員は教師を志した初心を思い出し、子どものために自分がどうすべきか、それぞれ自分の頭で考えてほしい。

 教員を続けるにせよ、やめるにせよ、その後加害教員がどんな人生を歩んでいるか、間接的にでも児童に伝わるもの。児童が少しでも自己肯定感を高められるよう、加害教員は過ちを乗り越え、人生に誇りを取り戻してほしい。

 他の先生も、どうやって学校を安全な場にしていくのかについて、先生たち自身が懸命に考えた言葉で子どもたちに語り掛けてほしい。受け売りの言動では心に届かない。「先生たちにも間違いがあったけど、やはり、自分たちのことを考えてくれている」。そう実感してもらわなければいけない。子どもたちは、先生の本気度を見つめている。

 今回の問題を機に、東須磨小以外の子どもたちも、卑劣な暴力やいじめによって、何ら非のない被害者の命がどれほど傷つけられるのか、分かってほしい。

 そうした行為を防ぐために大切なのは、自らのいいところを見つけてくれる友達や先生と出会う場を設けることだ。例えば「構成的グループエンカウンター」というカウンセリングがある。4~5人のグループで順次、自分のことを好きな理由を語ったり、一人一人の長所や頑張っている点を発表したりする。

 こうしたカウンセリング技法は、教員研修でも活用できる。命の意味を自問し、教師の原点に立ち返る姿勢が求められる。(聞き手・佐藤健介)

【すみもと・かつひこ】1956年、兵庫県小野市生まれ。公立学校教諭を経て、兵庫県立教育研修所「心の教育総合センター」などで指導主事を歴任。新見公立大教授。いじめ対応を含む「生徒指導」や「命の教育」が専門。

    ◇     ◇

 さまざまな分野の方に聞くリレーインタビュー「先生はいま 私の考え」は随時、掲載します。

2019/12/17

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