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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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報告書提出後、会見する調査委のメンバー=中央区東川崎町1(撮影・後藤亮平)
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報告書提出後、会見する調査委のメンバー=中央区東川崎町1(撮影・後藤亮平)

 校長は「プチヒトラー」-。神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、このほど公表された外部調査委員会の報告書。そこには加害教員4人の陰湿な行為が120項目以上も並ぶ一方、歴代校長に対する厳しい見方も記された。中でも厳しく問われたのが、校内で威圧的な言動を繰り返し、一部で「プチヒトラー」とも評された前校長だった。

 この前校長は2016年4月に教頭として東須磨小に着任した。高圧的な態度は、教頭時代から既に見られていたようだ。

 今回、数々のハラスメント被害を受け療養を余儀なくされた男性教員(25)が新人として同小へ着任した17年には、こんな場面があった。

 夏のことだ。男性教員が懇親会への欠席を申し出た。すると、職員室にどう喝するかのような声が響いた。

 「お前、俺を敵に回していいんか。これに行かんということは、俺のメンツをつぶすっていうことや」

 別の日には、書類を提出しようとした被害教員を怒鳴りあげた。「俺を見たら分かるやろ。書類出すタイミングを考えろ」。

 校長への昇進は18年度。いよいよトップのポストに就いた。「統率力があり、頼りがいがある」。そんな評価の一方で、調査委の聞き取りでは少なくない職員が「パワハラが過ぎた」と打ち明けた。例えばこうだ。

 「死ね」

 「つぶす」

 「俺を怒らせたらどうなるか」

 「あいつはもう公開処刑や」

 「逆らうやつは辞めさせる」

 感情の起伏が激しく、中には声を掛けるタイミングにさえ気を使う教員も。やがて一部で評されるようになる。

 「プチヒトラー」

 「絶対的地位」

 ちなみに被害教員へのハラスメントがエスカレートしたのもこの年度だった。

 プール清掃の際、手足を持ってプールに放り込む。物置に閉じ込める。激辛カレーを無理やり食べさせる。乳首に激辛カレーを塗り、洗っている最中に掃除機で吸う。指を金づちで打つ。髪や服を洗濯のりまみれにする…。信じられないような行為がずらりと並んだ報告書には、こうもある。

 「(東須磨小の職員室は)とにかく私語が多く、かつ平気で『死ね』『カス』などの暴言や下ネタが飛び交う職場」

 だが、前校長は被害教員がつらい思いをしていることはおろか、「職員室の雰囲気が悪いことにすら全く気付いていなかった」と調査委に説明。さらに今回の問題については「加害教員らの組み合わせが偶然悪かった」と分析してみせたという。

 調査委員長を務めた弁護士は、聞き取り時の前校長の様子を振り返って言う。「威圧的な言動について尋ねても、『訴えている方がおかしい』という感じで否定された。強い違和感を持っている」。

 一方、当時、前校長を教頭として支えた現在の校長は職員室のおかしな雰囲気を感じ取り、前校長に相談したこともある。だが、加害教員の一部らと前校長のつながりは強く、進言によって管理職同士の関係が悪化することを懸念。結局、強くは言えなかった。

 報告書は前校長についてこう締めくくっている。

 「いずれにせよ、前校長の姿勢自体が、職員室において加害教員らの異様な言動を違和感なく発生させたともいえる」

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2020/2/23

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