連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

  • 印刷

 神戸市立東須磨小学校の教員が、無料通信アプリLINE(ライン)でつくっていたグループがいくつかある。

 そのグループ名の一つが「東須磨ゲス野郎」。メンバーは4人。加害教員A(34)とB(34)、それに被害側の男性教諭(25)と20代の男性Xだった。

 AとBが赴任した2015年当時、東須磨小には若い男性教員がほとんどいなかった。17年、新人の男性教諭と男性の臨時講師Xが着任した。年代が近い4人は程なく打ち解け、飲み会を開いたり、一緒にラーメンを食べに行ったりするようになった。

 写真や動画もラインで共有した。酒を飲んでいるのか、中には赤ら顔の男性教諭が、Aの自宅駐車場でXのマイカーにいたずらするような写真もある。

 遊び友だちのような同僚関係。しかし、変貌する瞬間がある。

 18年度、Aは自宅での宴会中、キムチ鍋のもとや焼き肉のたれなどを飲むよう男性教諭に求めた。

 「飲まないとラインのグループに入れない」

 実際、男性教諭とXは、理由なく何度もグループから外された。

     ◆

 「驚く顔が見たかった」「突っ込んでほしかった」

 弁護士による調査委員会に、Aが繰り返し動機を語った。Bも「悪ふざけ、じゃれ合い」のつもりだったと説明した。残る2人の加害教員CとDも「悪意はなかった」とする。

 確かに調査委員会の報告書も、男性教諭が「公私にわたり、積極的に加害教員らと関係を築いていた側面がないわけではない」と指摘する。

 しかし、こう続けている。「被害教員の心中を直接聞くにつけ、終始ふざけあって楽しんでいたわけではないと判断した」

 なぜ、標的とされたのか。なぜ、エスカレートしたのか。男性教諭自身、「分からない」と代理人弁護士に胸の内を明かしている。

 グループから外される。仕事がしにくくなる。ただそれを恐れ、理由なき嫌がらせに耐えた。

 「加害側は加害の事実に気付かず、被害側は心情を隠しながら関係性を続けていく」。報告書は典型的ないじめの構造を説き、強調する。

 「驚くべきことに、教員間にこのような関係性が築かれていた」(取材班)

<みんなで考えよう これからの学校>

 先生や学校について、意見や提案をお寄せください。メールはhoudou@kobe‐np.co.jp、ファクス078・360・5501

【連載・特集リンク】神戸・東須磨小 教員間暴行

【動画リンク】教員間暴行 激辛カレー強要

2020/3/1

天気(10月31日)

  • 20℃
  • ---℃
  • 0%

  • 19℃
  • ---℃
  • 0%

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 20℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ