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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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 夏休みが明けた2019年9月2日。神戸市立東須磨小学校には、日焼けした児童らの笑い声が響いていた。

 しかし、男性教諭(25)=仮名=の姿はなかった。8月末に3日間あった授業日には出てきていたが、始業式のこの日、別の場所を訪れていた。

 三宮の神戸市役所1号館24階。ここに職員の総合相談窓口がある。教育委員会ではなく市行財政局が設けた職員の“駆け込み寺”に、男性教諭は親族と足を運んだ。

 手には、これまで受けてきた被害の経緯をつづったメモ。「死を願うような言動がある」と聞かされた市の産業医は、緊急入院を指示した。

 駆けつけた市教委職員と校長(55)らが親族と話せたのは、その日の夜になってからだった。

     ◆

 その約2カ月前。

 東須磨小の一室で、校長は、4人の加害教員を1人ずつ指導していた。

 しかし、その日のうちに加害教員の一人は男性教諭に言い放った。

 「なんぼでも謝ったるが、一切近寄らんからな」

 男性教諭は校長に、4人には話をしないでほしい、と伝えていた。報復が怖かったからだ。しかし、恐れていた事態を受け、男性教諭は思った。「管理職には相談できない」

 校長は7月のうちに校長室から職員室に席を移し毎日、「大丈夫か?」と問いかけた。そのたび男性教諭は「大丈夫です」と答えた。だが実際は加害教員から無視され、職員室で「また、パワハラって言われる」という声を耳にした。

 夏休みが終わり、始業式直前の夜、気持ちは限界を迎えた。

 「このまま2学期が始まったら、またやられる」

     ◆

 市教育委員会の調査は約1カ月。「これはあかん、免職者が出るわ」。深刻なハラスメントを目の当たりにし、職員は覚悟した。

 運動会の代休が明けた10月1日。市教委は、加害教員4人を業務から外した。

 「これ以上皆さんと一緒に勉強させることはできません」。全校集会で校長が説明した。2学期に入って、5人の先生が学校から消えた。

     ◆  ◆

 これまで東須磨小で起こったことを振り返ってきた。再発防止に向け、どのような動きがあり、何が課題なのか。次回以降、考えていきたい。(取材班)

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2020/3/4

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