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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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東須磨小学校で苦悩した日々を振り返る被害教諭。「経験を糧にいじめのない学校を作りたい」と語る=神戸市内(撮影・斉藤絵美)
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東須磨小学校で苦悩した日々を振り返る被害教諭。「経験を糧にいじめのない学校を作りたい」と語る=神戸市内(撮影・斉藤絵美)

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、被害を受けた男性教諭(25)が、神戸新聞社のインタビューに応じた。繰り返された悪質ないじめに「居場所がなくなる気がして『やめて』と言えなかった」と当時の心境を振り返り、管理職に対し「気付いてほしかった」と述べた。今春に別の市立小で復職。学校再開を待ちわび、「子どもがつらい顔をしたら、真っ先に気付ける教師でありたい」と語った。

 激辛カレーを無理やり食べさせられるなど、男性教諭への加害行為は、認定分だけでも100項目以上。2017年の着任当初からエスカレートしていった経緯について、「最初から職員室の雰囲気はちょっと怖かった。(加害行為が進んでも)『やめてください』と強く言えなかった。つらいけど、つらくないそぶりをしてきた」と明かした。

 管理職は一部教員から被害を伝え聞いていたが、積極的に解決へ乗り出すことはなかった。「全員が見て見ぬふりをしていたわけではない。でも、校長先生に耳を傾けてほしかった」

 加害教員への思いについては明言を避けたが、「子どもの心の傷は計り知れない。先生がこういうことしていたら、子どもも『してええんかな』と思って当たり前」。教師という立場で、毅然とした態度を取れなかった自分も悔いた。

 一時は、教師を辞めようともしたという。「子どもたちから手紙や写真をたくさんもらった。『先生がんばれ。待ってます』って。自分が書いていた学級通信も子どもたちが作って、様子を伝えてくれて…。もう一度、先生として仕事したいと思った」

 4月に異動した小学校では、学級担任を任された。新型コロナウイルスで休校が続き、新しい教え子とはまだ会えていない。「会うのが楽しみ」と、家庭学習用の教材作りなどに励んでいる。

 終始、落ち着いた口調で語った男性教諭。いじめのない学校に向け、自らの経験から「簡単ではないけれど」としながら、「子ども一人一人と関わる時間を取り、小さな異変に気付きたい。笑顔で来られる学校を作っていきたい」と誓う。(佐藤健介)

2020/4/29

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