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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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 神戸市立東須磨小学校の職員室は北校舎1階にある。廊下を挟んで、向かいに校長室。教員間暴力の被害者の男性教諭(25)が着任した2017年当時の校長は、この部屋にこもりがちだった。

 「教頭に全幅の信頼を置き、職員室のことは全権委任していた」と調査報告書にある。

 その教頭が、今回の問題で唯一、管理職でハラスメント認定された前校長(55)。17年夏ごろ、懇親会の欠席を申し出た男性教諭に「俺を敵に回していいんか」と迫った。

 同じような暴言を、東須磨小の教員だった女性が記憶する。

 校長と市教育委員会に実名で意見を伝える「提言シート」。同年、ある職員が教頭の姿勢を批判する内容を書いた。前校長は報復するかのようにその職員の失敗談を広め、職員室で先述の女性教員に告げた。

 「誰の味方に付いたらいいか分かるやろ? 俺を裏切ったら切るからな」

 この教員は、一般教科を教える「本科」に対し、「音楽専科」。当時、音楽会の進め方などを巡って一部の本科教員と深い確執があった。前校長の言動も重なり、17年度末で神戸市の教員を辞めた。18年度の音楽専科も、同じく本科と対立し、教員は1年で変わった。

 ぎくしゃくした人間関係。「死ね」「カス」。職員室には頻繁に暴言が飛び交った。スクールサポーターの女子大学生にセクハラし、17年度末に自主退職した男性教員もいた。

 一部教員が「頼りがいがあった」とする前校長だが、陰では「プチヒトラー」と呼ばれていた。そんな空気の中で、加害教員4人は行為をエスカレートさせた。

     ◆

 危機感を抱き、注意する教員がいなかったわけではない。

 先輩教員は、加害教員の一人をある宴席で叱った。男性教諭の車の屋根に土足で乗った、と聞いたからだ。

 「ええかげんにしろ」

 だが、笑い飛ばされるだけ。気に掛ける様子はない。職員室で机が近かった頃には、同僚女性へのセクハラ発言や他の先輩教員への呼び捨てなどを再三注意したが、やはり反省の色は見えない。

 「おかしい」と思う一方、先輩教員は「こんな環境に耐えられるのが、むしろ普通なのかもしれない」と考えたりもした。

 「まひしていった」。今はそう思っている。(取材班)

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2020/3/2

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