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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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東須磨小問題やコロナ禍を受けた学校のあり方について議論する(右から)神戸市小学校長会会長の宮本晃郎さん、兵庫教育大教授の川上泰彦さん、ひよどり台小PTA会長の熊谷紀子さん=6月28日、神戸新聞社
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東須磨小問題やコロナ禍を受けた学校のあり方について議論する(右から)神戸市小学校長会会長の宮本晃郎さん、兵庫教育大教授の川上泰彦さん、ひよどり台小PTA会長の熊谷紀子さん=6月28日、神戸新聞社
神戸市小学校長会会長 宮本晃郎さん
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神戸市小学校長会会長 宮本晃郎さん
神戸市立ひよどり台小PTA会長 熊谷紀子さん
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神戸市立ひよどり台小PTA会長 熊谷紀子さん
兵庫教育大教授 川上泰彦さん
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兵庫教育大教授 川上泰彦さん

■新型コロナの影響

 -新型コロナウイルスで学校はどうなった。

 熊谷 子どもが3人いるが、宿題の把握だけでも大変だった。再開後、授業は遅れているが、子どもたちは休んだ分を吸収してやろうという思いがある。実験や工作、みんなでやることが刺激的みたいで、楽しそう。高校受験の出題範囲がどうなるか気になっている。

 宮本 消毒一つにしても多様な考え方の保護者がいるので、学校の方針をきちんと活字で説明することを心がけた。休校中、教育委員会と意見交換する機会が多かった。①全校で統一すること②基本方針に基づくもの③学校の実情に応じて創造的にやること-をどう分けるか相談した。今後は、今年限定でやめることとこれを機に見直すことの峻別が必要になってくる。

 川上 神戸の教育が得意としてきた「子どもをしっかり引き取って濃い人間関係でやっていく」というやり方が封じられた。ICTを使った関わり方や保護者や地域と分担する手法など、複数の選択肢を持つことが求められる。教育委員会との関係でも、現場任せではなく、両者が日常から課題を共有することが有事の際に支援につながる。

■どう変わるべきか

 -これからの学校教育についてどう考える。

 川上 葛藤を恐れないこと。学校、地域、教育委員会と立場の違う人と教育を実践するためには、ぶつかる場面が出てくるが、恐れない。コミュニケーションや説明を面倒くさがらないことが大切。

 熊谷 子どもにとって小学校は集団生活の第一歩。子どもに愛情を注いでくれる先生がもっと増えてほしい。学校の調理室を使った子ども食堂ができないか、と考えている。色んな形で学校に入っていければ。

 宮本 学校はP(計画)とD(実行)は得意だが、C(評価)やA(改善)が弱かった。コロナ禍で社会の変化に対応する必要性も痛感した。東須磨小の教員は苦しかったはず。学校や教員が孤立せず連帯していきたい。教員は地域から教えてもらって成長できる素晴らしい職業。多くの人に教職を目指してほしい。

【座談会の参加者】

▽宮本晃郎さん(みやもと・あきお)1984年神戸市採用(小学校教諭)。高津橋小などで勤務した後、市教委指導課(現学校教育課)指導主事で社会科や防災教育などを担当。その後、蓮池小校長などを務め、2016年度から湊小校長。20年度、神戸市小学校長会会長に就任。

▽熊谷紀子さん(くまがい・のりこ)神戸市須磨区出身。看護師として働きながら、中2の長男(13)、小5の長女(11)、小2の次女(8)を育てる。2016年度から現職。同市立小学校PTA連合会副会長を兼務する。地域で子ども食堂「ひよどりっ子のごはん」を開く。

▽川上泰彦さん(かわかみ・やすひこ)兵庫教育大教授。東京大大学院教育学研究科修了。教育行財政や学校運営が専門。垂水区の中3いじめ自殺を巡るメモ隠蔽(いんぺい)問題を受けて神戸市教委が設置した「組織風土改革のための有識者会議」の座長代理を務めた。伊丹市生まれ。

(まとめ・斉藤絵美、井上駿 撮影・鈴木雅之)

【東須磨小の教員間暴行・暴言問題】2019年秋、神戸市立東須磨小学校の教員4人が、男性教諭らに暴行や暴言を繰り返していたことが発覚。男性教諭は学校を休み、須磨署に被害届を出した。神戸市は条例を改正し、同市教育委員会は同年10月、4人を分限休職処分にして給与を差し止めた。市教委が設置した外部調査委員会が20年2月に報告書を発表。市教委は2人を免職、2人を停職などの懲戒処分にした。兵庫県警は3月、暴行と強要の疑いで4人を書類送検し、神戸地検は同27日、起訴猶予処分としている。

【連載】学校いま未来 特別座談会<話そう これからの教育>(1)

2020/7/2

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