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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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文部科学省調査官・長田徹さん
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文部科学省調査官・長田徹さん

 東須磨小(神戸市須磨区)の問題は当初から、犯罪行為と認識していた。しかし、個人の、一時的な不祥事ではない。組織の問題だ。

 異常な行為にブレーキがかけられることなく、むしろ加速した。しかも、完全に隠れた場所で行われたのではない。学校で、ここまでの組織的な“犯罪”が起こることは、想像することさえできなかった。教員の養成や質向上、働き方など抜本的に改革していかなければ、と痛感させられた。

 教員の世界は、個人の業務が多く、成功体験にとらわれやすい。働き方を変えていく上でのハードルも、変化を恐れる心理や、これまで積み重ねてきたことを否定されるという反発に根ざしている。

 多忙化で、教員の増加が求められていることは認識している。先生以外の人たちが学校に入っていくことも解決策の一つになるだろう。

 ただ、最も目指すべきは、教員らが職員室で「自分たちの仕事は何か」とまじめに話すこと。学校の目標をどこに置くのか。しっかり「雑談」することだ。

 コロナ禍もそうだが、社会が変われば教育も変わる。よりよい教育をするためには、社会の変化をつかむ必要がある。今で言えば、多様な学びを選択できる時代。オンライン学習も含め、機会を保障することが求められている。

 学校は地域に浮かぶ船。社会が荒れれば船は揺れる。地域が穏やかに見守り、目指すべき航路を共有すれば、よりよい社会につながるはずだ。(談)

【おさだ・とおる】宮城県出身。仙台市の公立中教諭、市教委指導主事を経て2011年に文部科学省入り。同省初等中等教育局教育課程課教科調査官、国立教育政策研究所総括研究官。全国で講演を行い、20年度も「200本近く予定されていたが、ほぼ中止になりました」。

2020/7/2

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