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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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 神戸市立東須磨小学校の男性教諭(25)=仮名=は2019年9月、学校に行けなくなった。それまでSOSは何度か発信されていた。管理職や市教育委員会が向き合うタイミングも複数あった。

 同年2月。1人の教員が前校長(55)に、「職員室で男性教諭をいじっているけれども、気分が悪い」と加害教員4人の名前を挙げて訴えた。

 しかし、前校長は具体的な被害の聞き取りをせず、1人ずつ呼び「ふざけたり、からかったりしてはいけない」と指導。男性教諭に「いじめられていないか?」と聞いてはみたが、「大丈夫です」との答えを得て、事を納めた。市教委にも報告しなかった。

 同年6月20日。市教委による定例の学校訪問があった。

 校長(55)はこの春、前校長の異動に伴い教頭から昇任した。教頭としてその前年に着任した当初から、職員室の雰囲気に違和感を抱いていた。

 「若手教員に対して、からかいがある。人間関係が心配です」

 訪れた市教委の人事担当課長に打ち明けた。前年度まで「人事主事」と呼ばれ、校長経験者がなることが多く、学校現場の声を拾う立場。「そういうことがあれば相談してね」。しかしその後、やりとりはなかった。

 同年7月初め、同校の教頭と教員の定例面談。ここで初めて、男性教諭が口を開く。

 「お尻をたたかれた」「車の上に乗られた」「携帯を隠された」…。ほかの複数の教員も、それに沿う話をした。

 報告を受けた校長。後に、「こんなにつらい思いをしていたことに気付けなかった自分に腹が立った」と振り返る。

 同9日、校長は市教委教職員課に電話を入れる。加害教員4人の名前を挙げ、「度が過ぎるからかいがあったが、指導しました」。

 同課の記録に、具体的な行為の内容は残っていない。そして市教委もそれ以上、聞こうとはしなかった。

      ◆

 「結果的に、もうちょっと踏み込んだら良かったと反省すべき点はある」

 市教委幹部は認める。学校を年2回定期訪問する担当課長は10人。1人あたりの担当は30~40校に上る。体制的に十分とは言えない。

 神戸市教職員組合にも情報は入っていなかった。19年度、学校の窓口となる「分会長」を務めていたのは、加害教員の一人だった。(取材班)

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2020/3/3

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