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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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 「激辛カレー食べさせたら、マーライオンみたいに吐いたやつがおる」

 2018年度の2学期。6年生の授業中、男性教員が児童に向かって愉快そうに話した。その年の9月にあった「激辛カレーの会」で、男性教諭(25)を羽交い締めにしていた30代の教員Aだ。

 マーライオンは、白い像が口から大量の水を吐き出すシンガポールの観光スポット。保護者の一人は帰宅したばかりの息子に訴えられた。

 「何で先生が楽しそうに話すのか、意味が分からん。俺、めっちゃ気持ち悪くなってん」

 子どもたちは当時すでに、Aがほかの教員を「いじって」いることを知っていた。

 しかし、着任以来、Aの評判は高かった。「参観日で、大人ものめり込むほどの授業を見せた」という保護者もいる。明らかに学校の中軸教員だった。

     ◆

 この年度の6年生は、5年時に「崩壊」したクラスがあった。その担任が、男性教諭とは別に嫌がらせを受けていた20代の男性臨時講師X。代わって立て直したのがAだった。

 それが影響したのか、Aら加害教員4人は18年度に入ると、Xを「ポンちゃん」と呼び始めた。意味は「ポンコツ」。「教師やめろ」と、面と向かって言われていたのを覚えている児童もいる。

 Aのマーライオン発言で、子どもたちが真っ先に思い浮かべたのは男性教諭ではない。Xだった。

 そしてXは、「カレーの会」の日、もがく男性教諭を動画で撮影した。Aの指示だった。

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 「子どもと一緒に汗をかけるタイプ」。前任校でのAを知る関係者は言う。

 Aは15年度、校長同士で教員人事を決める「神戸方式」で東須磨小へ移った。女性教員が多かったこともあり、前々校長が若手の男性を希望。事前に授業も見学し、打診した。

 Aは調査報告書で最多のハラスメントを認定された。Bは「Aに引っ張られ、たがが外れた」、Cは「Aの行為を一緒に笑うようになった」。明記こそされていないが、中心にいたのがAであることは疑いようがない。

 Aの中学、高校時代の同級生は問題発覚後に思った。

 「かつて子どもに人気があったのは、ただ同じ感覚だっただけだ。子どもが子どもを教えていた」(取材班)

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2020/2/27

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