連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

  • 印刷
東須磨小学校で苦悩した日々を振り返る被害教諭。「経験を糧にいじめのない学校を作りたい」と語る=神戸市内(撮影・斉藤絵美)
拡大
東須磨小学校で苦悩した日々を振り返る被害教諭。「経験を糧にいじめのない学校を作りたい」と語る=神戸市内(撮影・斉藤絵美)

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、被害を受けた男性教諭(25)が、神戸新聞社のインタビューに応じた。繰り返された悪質ないじめに「居場所がなくなる気がして『やめて』と言えなかった」と当時の心境を振り返った。

■「やめて」と言うと居場所なくなる

 -東須磨小での出来事を振り返り、今の率直な思いは?

 「前を向けていると思う。今の職場の先生や弁護士、家族、友人に支えてもらって。誰も味方なんておらへんと思っていたのと違って、いろんな人に手を差し伸べてもらって、もう一度働ける喜びを感じて。言葉が正しいのかわからないけれど、東須磨でのことを糧にして頑張っていきたいなと思っています」

 -2017年着任からハラスメントが始まって、エスカレートしていったのはなぜだと思う?

 「何で僕が、ということですか? いろんな人間関係の中で生まれたことなんで、必ずしも僕にというのではなく、何て言うのが正しいのか分からないけど…(沈黙)」

 「自分は、人に優しく接しようとしていました。何かされてもあまりきつく『やめてください』と言えない自分がいて。『こいつ何も抵抗せえへんし、やってやろうかな』ってエスカレートしていっても、きつく『やめてくださいよ』とは言えなかった。そう言うと、自分の居場所がなくなる。でも、このままエスカレートしていくのもつらい。板挟み状態で、去年の9月には体調を崩してしまったという流れですね」

 -ハラスメントを受けてもきつく言い返さないことは、優しさだったか?

 「優しさではない。教師という立場で、子どもには『いじめられたら先生に言いなさい』と言っていたのに、自分自身は声を上げるのも怖い。子どものいじめと同じと思うんですけど。だから、優しいのではないです」

 -東須磨小に赴任当初から、職員室の雰囲気に違和感を感じていたか。

 「初めての学校なので、違和感というか、これが社会なのかなということを感じていた。ちょっと怖いな、2、3年後どうなっているんかなと不安を持って働いていました。呼び捨てや先生同士のかかわり方。ほかの先生のことを『あいつは仕事できひんから』とか言われていて、自分も陰で言われているんやろなと考えたら怖いなと」

2020/4/29

1   2   3   4


天気(8月7日)

  • 33℃
  • 27℃
  • 20%

  • 34℃
  • 26℃
  • 40%

  • 35℃
  • 27℃
  • 10%

  • 36℃
  • 26℃
  • 20%

お知らせ