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【特集】神戸・東須磨小 教員間暴行

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委員長ら3人が出席した外部調査委員会=21日午後、神戸市中央区東川崎町1、神戸市教育委員会事務局(撮影・秋山亮太)
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委員長ら3人が出席した外部調査委員会=21日午後、神戸市中央区東川崎町1、神戸市教育委員会事務局(撮影・秋山亮太)

 外部調査委員会の報告書公表を受け、神戸市立東須磨小学校に通う児童の保護者からは、不信感や憤りが消えず、市教育委員会も含めて体制整備を求める厳しい声が上がった。

 女子児童の母親は、認定された加害教員の行為について「あきれるばかり。それを防げない市教委の組織マネジメントにも憤りがある」とする。女児は加害教員のうち、40代女性教員が担任だったことがある。「子ども一人一人の動きが見えていて、授業で指名する順番などよく考えられていた」と指導力の高さは感じていた。「おごりが出て尊大になっていったのかもしれないが、親からは教壇に立つ姿が全て。4人を処分するだけで解決する問題ではない。市内の学校が一体となり、建設的な運営ができるようになってほしい」

 被害教員が担任だった男子児童の保護者は、報告書で責任が言及された前校長について「(加害教員による)暴言や暴行が横行するような雰囲気をつくった。管理職として不信感しかない」と断じる。

 男子児童は被害教員に手紙を渡されるなど励まされ、意欲的に勉強に取り組んでいたという。「子どもが好きな人が先生になり、キャリアのある先生は若い世代を育てていくような、当然のことができる環境づくりを」と望んだ。(太中麻美)

     ◇     ◇

【兵庫教育大の川上泰彦准教授(教育行政学)の話】

 管理職や職場の同僚が抑止しない、できない場合や、問題に気付かなかったり見て見ぬふりをしたりする場合、どうすることもできない構造であったことが特に問題だと思った。今後、同様の問題が発生しないよう、保護者や地域の視線、教育委員会による日常的な関わりを活用し、職場の風通しをよくしていくことが必要ではないか。ハラスメントに関する研修体制が不備であること、教員らのいじめに関する認識が不十分であったことへの指摘には、直ちに対応すべきだろう。

【甲南大の大西彩子准教授(心理学)の話】

 事実関係が丁寧に調べてあり、長期にわたって少しずつ職場に異常な空気がまん延し、環境がひどくなったことが分かる。常軌を逸した行為を目撃していた他の教員たちも含め、誰もまともに問題を認識できなかった点から、人間性の問題だけでなく、職場環境の影響が大きいと感じる。ストレスで心の余裕をなくせば、他者への攻撃性につながる。心理面を踏まえた再発防止策を重点的に考えるべきで、外部の人間が定期的に職場環境を査定するシステムが必要だと考える。

【連載・特集】神戸・東須磨小 教員間暴力

2020/2/21

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