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長寿の作法
医療や福祉現場で活躍する人々が、健康寿命を延ばす工夫を紹介します。
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藤原新生子さん
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藤原新生子さん
藤原さんの教室で、ヨガに取り組む人たち=神戸市兵庫区駅南通5、同市健康づくりセンター健康ライフプラザ
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藤原さんの教室で、ヨガに取り組む人たち=神戸市兵庫区駅南通5、同市健康づくりセンター健康ライフプラザ

 ヨガは、単にさまざまなポーズをとる柔軟体操ではありません。数千年以上前にインドで生まれたとされ、生活スタイルを含めた意識に関わる哲学といえます。体や心、呼吸を整えることを目的としていて、健康長寿にもつながります。

 ヨガとの出合いは、スポーツインストラクターをしていた10年前。体が硬く、前屈で床に手が届かなかった私に、知人が勧めてくれたヨガ指導者養成講座でした。その初日、講師の背筋がすらっと伸びて、とても美しかったのが印象的でした。座学や実習で、ヨガの歴史や哲学、姿勢や腹式呼吸、食事のバランス、感謝の心を育てる大切さなどを約3カ月学びました。

 それから2年。突然に全身の関節が痛む多発性線維筋痛症になりました。それでも、薬を飲みながらヨガを続けました。今も薬は1日1錠飲みますが、症状は安定しています。他にも、年中続いた鼻炎は治り、猫背の解消とともに腰痛もなくなりました。

 ヨガの基本に「三密行」というものがあります。統一体=正姿勢と動作▽統一心=意識の集中▽調和息=完全な呼吸-の三つを指します。これらを実践し、心身の統一や安定、持久力などが高まるという考え方です。こうした理念は難しく、今でも毎週、先生から教えを受けています。

 私が講師を務める教室には、40~80代の男女約20人が通っています。大切なのは、無理なく無駄なく続けること。完璧なヨガではなく、自分の心身の状態を知り、意識することに重点を置いています。

 呼吸は、たくさん吐けば、たくさん吸えます。1分間に4回ほど。深くゆったりと呼吸します。

 基本の「正姿勢」は、耳たぶ、肩、手の中指、伸びた足の外くるぶしを空に向けて一直線の状態です。壁を背に、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとを付けると分かりやすいでしょう。足の5本の指を伸ばし、土踏まずを上げることも大切です。

 床に脚を伸ばして座り、右の膝を立て、右手で右の足首を持って、左手を後ろに付いて背筋を伸ばしながら左後ろを振り向きます。続いて反対側も行います。全身の血流と自律神経の働きがよくなり、気分が爽快になります。

 どの姿勢でも、足の裏や背中などあらゆる場所を意識します。意識することで、体のいろいろな変化を感じることができるはずです。楽しく、心身の健康を保っていきましょう。(聞き手・山路 進、協力・兵庫県予防医学協会)

【ふじわら・しょうこ】1965年神戸市垂水区生まれ。短大卒業後、自動車販売店に就職し、結婚を機に退職。2006年からスポーツ施設でインストラクターとして働き、08年に日本YOGA連盟のヨガ指導者養成講座修了。明石市在住。

藤原さんが勧める三つの作法

一、背筋を伸ばした姿勢を取ることを心掛ける

一、体を動かす時に、関節や筋肉など体を意識する

一、腹式呼吸で、息をしっかり吐き、たっぷり吸う

ヨガ

 数千年以上前のインドが発祥とされ、その頃の遺跡からヨガのポーズの彫像などが見つかっている。日本には6世紀に仏教とともに修行法として伝来したとされる。語源は梵語(ぼんご)の「結ぶ」を意味する「ユジ」が転じたともいわれる。

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