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「自分のライフスタイルに合った防災を取り入れて」と語る坂本佳奈さん=神戸市東灘区
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「自分のライフスタイルに合った防災を取り入れて」と語る坂本佳奈さん=神戸市東灘区
食の大切さを伝え続けた坂本廣子さん
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食の大切さを伝え続けた坂本廣子さん

 阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、家庭で簡単にできる防災術の普及に取り組む女性がいる。神戸市東灘区の食文化・料理研究家、坂本佳奈さん(42)。身近な備えの大切さを提唱し、二人三脚で歩んできた母は昨年6月に亡くなった。「災害後に後悔する人を一人でも減らしたい」。そう願い続けた母の思いを胸に刻み、「もっともっと情報を発信したい」と決意を新たにしている。(段 貴則)

 佳奈さんの母廣子さんは食育・料理研究家で、NHKの子ども向け料理番組「ひとりでできるもん!」の生みの親。食を通して子どもたちに「生きる力」を伝える一方、家庭で簡単にでき、被災直後の生活にも役立つ防災術を提唱した。71歳で亡くなるまで、その普及に取り組み続けた。

 2人の活動の原点にあるのが、佳奈さんが高校生の時に起きた阪神・淡路大震災。神戸市東灘区の自宅や家族に大きな被害はなかったが、水や物資が不足する中で「災後の食」の備えの重要性を痛感させられた。廣子さんは翌年、教訓を糧にした書籍「サバイバルクッキング」を出版。災害後の限られた物資や断水など不便な生活の中での料理方法などを紹介し始めた。

 佳奈さんも食文化・料理研究家の道に進み、廣子さんと共著で「がんばらなくても大丈夫 台所防災術」などを出版した。折り紙で食器をつくる方法に加え、水を節約しながら衛生的に料理する方法などを発信。調理法は災害時だけでなく、日常でも時短ワザとして使えるという。

 「家庭内での備えは気張りすぎず、常備薬など自分に必要なものを切らさないことを心掛けて」と佳奈さん。「ちょっと高価な缶詰を備蓄し、賞味期限が来たら食べることを楽しみにするのも良い」とアドバイスする。17年には「まなぼうさいラボ」プロジェクトを立ち上げ、防災術を普及させるための講演活動やワークショップも手掛ける。

 まもなくあの震災から24年となる。近年、台風や豪雨など地震以外の災害も相次ぐ。佳奈さんは「家庭でのちょっとした備えが災害から命を守る。その後の生活の負担も減らせることをもっと知ってほしい」と改めて呼び掛けている。

2019/1/10

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