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阪神・淡路大震災で崩壊した阪神高速道路。走行中の車が多ければ、被害拡大の恐れもあった=1995年1月17日朝、西宮市
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阪神・淡路大震災で崩壊した阪神高速道路。走行中の車が多ければ、被害拡大の恐れもあった=1995年1月17日朝、西宮市
実験に使ったドライブシミュレーター(阪神高速会社提供)
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実験に使ったドライブシミュレーター(阪神高速会社提供)

 阪神高速道路会社(大阪市)と京都大学は、阪神・淡路大震災級の震度7より揺れが小さい震度5強の方が、高速道路上での衝突事故の発生確率が倍増するという分析結果をまとめた。地震発生時に高速道路上の車がどういった動きをするかシミュレーション実験したころ、揺れが弱い方がドライバーの対応にばらつきが出るのが原因という。(霍見真一郎)

 同社によると、交通事故による通行止めが、平時でも毎年40件前後発生し、救急車や消防車など緊急車両が通れない状況になっている。地震時には事故予防のため左端に寄って停止し、緊急車両の通路を確保するよう推奨しているが、実際にドライバーがどんな行動を取るかは分かっていなかった。

 同社と京都大学は2016年、ドライブシミュレーターを使い、30人に震度3程度と震度5の横揺れ実験を実施。前方を走る車が止まらなかった場合、震度3程度では半数近くが走行を続けたが、震度5では停止した人が7割になった。

 得られたデータを基に、ブレーキを踏む強さや緊急時のハンドル操作を加味し、震度5強と同7で、10台が衝突する確率を算出したところ、震度5強が約4%、震度7が約2%と、2倍の発生確率の違いが出た。

 阪神高速全線を走る車は1日平均延べ75万台。仮に発生時、1万台が走っていたとすると、4%だと400台が同時に衝突する恐れがある。実験内容には入っていないが、衝突しなかったとしても、走行を続ければ路面に生じる段差などで事故が起こる可能性もあるという。

 同社は、橋ごとの特徴や地盤の違いなどを踏まえ、どの場所がどの程度揺れるのかをスーパーコンピューター「京(けい)」(神戸市)で解析する研究も実施。判明した衝突可能性を踏まえて交通の流れも予測し、地震発生時に事故が起こりやすい場所を把握しておく取り組みを始めた。

 24年前の震災で神戸線の一部が倒壊した同社は、施設の耐震化工事を2011年に完了。現在阪神高速では地震発生時、493台ある電光掲示板に「止まれ」と表示するなどしているが、掲示以外の場所を走行中に地震に遭うことも考えられるため、ドライバーに事前周知する取り組みに力を入れるとしている。

2019/1/16

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