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海運双子池公園で建築家の森崎輝行さんにインタビューする青池憲司監督(左)=神戸市長田区海運町3
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海運双子池公園で建築家の森崎輝行さんにインタビューする青池憲司監督(左)=神戸市長田区海運町3

 阪神・淡路大震災で炎に包まれた神戸市長田区・野田北部地区のコミュニティー再生を追ったドキュメンタリー映画の続編が、震災から25年に合わせて製作される。これまでの作品を手掛けてきた青池憲司監督(78)=千葉県=らが同地区へ撮影に入っており、来年1月末ごろの完成を目指す。節目の年ではあるが、青池監督は「コミュニティー再生に結末はない。起承転結の『転』を表現し続ける」と話している。(堀内達成)

 同監督はこれまでに、震災発生から4年3カ月の軌跡を撮った「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』」(全14部、計14時間38分)を発表。そして2000年にはその総集編となる「阪神大震災 再生の日々を生きる」(2時間36分)も送り出した。

 被災した友人を見舞うため、震災から10日後に同地区に入った青池監督。たき火を囲み復興を語り合う住民たちの生命力に打たれ、撮影を始めた。

 新作のため、青池監督は今月5~8日、当時と同じカメラマンと音声担当の3人で、過去の作品でも取り上げたまちづくり協議会のメンバーらにインタビューを実施。海運双子池公園で建築家の森崎輝行さんに、復興拠点となったたかとり教会では、当時神父だった神田裕さんにカメラを向けた。また、地区のまちづくり協議会の会長だった浅山三郎さんや、震災以降に移り住んだ住民ら計約10人にインタビューした。

 人と会い、地区を歩くと、多くの人が変わらず地域活動に参加していたのがうれしかった。住民合意が難航してできた街路がまちになじんでいる様子も印象に残ったという。

 震災以降、年に2、3回は足を運ぶ同地区を「取材対象をはるかに超えた『生涯の地』」と表現する。節目の年だが「『25年たちました。まちづくりの成果は』などと意味のないことは聞かない。あくまでもコミュニティー再生のプロセスを記録するだけ」とし「映画で起承転結の結を描くことはない。『転』を表現し続ける」と話す。

 撮影は今月18~21日、そして来年1月17日にも行い、同月末ごろには作品にまとめる予定。「コミュニティーの復興同様、映画も永遠に続く」と青池監督。「ただ人の命には限りがある。私も今年で78歳。野田北部の作品はこれが最後になると思う」と語った。

■DVD製作へ募金呼び掛け

 青池監督が代表を務める「野田北部を記録する会」が、新作映画の製作費用と総集編「阪神大震災 再生の日々を生きる」のDVD化を目的に募金活動をしている。目標は200万円。寄付額1万円以上では「再生の-」のDVDとパンフレットを、2万円以上では加えて新作のDVDを返礼品として届ける予定。問い合わせ先の電子メールアドレスはaobeka2@kfy.biglobe.ne.jp

2019/12/16

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