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阪神・淡路大震災で被災した旧菅原市場跡を訪れ、取材する久米宏さん(左)=神戸市長田区菅原通4(撮影・鈴木雅之)
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阪神・淡路大震災で被災した旧菅原市場跡を訪れ、取材する久米宏さん(左)=神戸市長田区菅原通4(撮影・鈴木雅之)

 フリーアナウンサーの久米宏さん(75)が、阪神・淡路大震災から25年を迎える神戸の街を訪れた。当時、民放の報道番組で取材した被災者と再会。復興の道のりを振り返り、今の思いを尋ねた。取材内容は17日夕方、朝日放送テレビのニュース情報番組で放送される。

 久米さんは、18年半続いた「ニュースステーション」(テレビ朝日系)のメインキャスターを務めた。震災から1カ月後の1995年2月17日には、同番組の特番を、サンテレビジョン(神戸市中央区)のスタジオから届けた。

 神戸に足を運び、被災者の声に耳を傾けた久米さん。「時々呼吸するのを忘れてしまう」。息詰まるような思いを特番でそう表現した。

 昨年12月、同市兵庫区でクリーニング店を営む鈴木隆さん(85)を訪ねた。入院中だったため、久米さんは病室を見舞った。

 当時の映像に、「ここに8人埋まっているんですよ、8人」と叫ぶ鈴木さんの声が残っている。家族は無事だったが、隣人は生き埋めになり、火が回った。「あんな思いは二度と嫌だ」。鈴木さんが久米さんに語りかけた。

 また、同市長田区の旧菅原市場で精肉店を営み、今も近くで商売をしている吉田安夫さん(70)を取材。「生活再建は厳しかったけど、ようやく自分の楽しみに時間が持てるようになった」と話す吉田さんに、久米さんは25年の重みを感じたという。

 阪神・淡路の被災地には、全国からメディアが殺到した。「あの時、一番悩んだのは避難所にカメラを入れていいのか、ということ。映像ではなく、できる限り言葉で説明するのが僕の役目だった」と振り返る。

 今回の再訪について「被災した方には、体験や思いを次世代に伝えてほしいと強く感じた。僕にとっても、25年前をはっきりと覚えている状態で話ができるのは最後の機会かもしれない」と語る。「災害はいつどこで起きるか分からない。しつこいと思われても『明日はわが身』と伝えるのが報道の義務」

 久米さんが出演する番組「キャスト×久米宏 震災25年 つなぐ次代へ」は、17日午後5時10分ごろから放送。再会の様子を紹介しながら、少子高齢化やまちづくりなど日本全体の課題と重ね合わせ、アナウンサーらと意見を交わす。

2020/1/6

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