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芸術活動を通じた語り継ぎの意義について語る島田誠さん(左)と堀内正美さん=神戸市中央区下山手通4、兵庫県公館
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芸術活動を通じた語り継ぎの意義について語る島田誠さん(左)と堀内正美さん=神戸市中央区下山手通4、兵庫県公館

 阪神・淡路大震災など各地で起きた災害の経験の共有と、記録や記憶の継承をテーマにした「2020世界災害語り継ぎフォーラム」が24日、神戸市中央区の兵庫県公館で始まった。初日の公開シンポジウムでは、国内外で災害を語り継ぐ市民や専門家らが体験を「わがこと」として捉える大切さを訴え、約300人が聴き入った。

 国境を越えて大災害を語り継ごうと2006年に神戸で発足した「世界災害語り継ぎネットワーク」(テルネット)などでつくる実行委員会の主催。神戸開催は初回以来10年ぶりとなる。

 1部では、阪神・淡路直後にボランティア団体を結成した神戸市北区在住の俳優堀内正美さんが、震災で生まれた「ボランティア文化」などをテーマに語った。被災家屋の冷凍庫に眠る食材を持ち寄るよう呼び掛けたり、新生児のために県外から産湯を調達したりした日々を回想し、「ごく普通の個人が知恵を出し合い、目の前で困っている人のためにできることは全てやった」と話した。

 その後、親交の深い女優の竹下景子さんや、アートを通じた被災地復興に尽力したギャラリー代表島田誠さんらを壇上に呼び、「人の心を動かすことで記憶はつなげる」と語りかけた。

 2部では、河田恵昭・人と防災未来センター長を座長に、バングラデシュの防災センター所長や世界ジオパークネットワークの副会長ら5人がパネル討論。災害で一人でも多くの命が助かる社会を目指すため、世界中から災害経験をテーマにした文章を公募し、優秀作品を多言語で絵本化するといった案が示された。

 仙台市の画家加川広重さんが東京電力福島第1原発事故をモチーフにした巨大絵画の紹介や、音楽で防災・減災を啓発する神戸のユニット「ブルームワークス」の演奏もあった。

 25日は災害遺構や展示施設の在り方など、語り継ぎを取り巻くテーマを分科会で議論する。26日の全体会議で閉幕する。(竹本拓也)

2020/1/24

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