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4・43 地下鉄西神・山手線三宮駅
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4・43 地下鉄西神・山手線三宮駅
5・46 神戸市中央区・兵庫県庁
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5・46 神戸市中央区・兵庫県庁
5・46 芦屋市・精道小学校
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5・46 芦屋市・精道小学校
5・47 淡路市・北淡震災記念公園
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5・47 淡路市・北淡震災記念公園
5・55 神戸市長田区・カトリックたかとり教会
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5・55 神戸市長田区・カトリックたかとり教会

 【0・03】 大阪市淀川区・JR新大阪駅近く JR東海・西日本による新幹線での合同訓練がスタート。両社の社員らが、停電した車内から乗客を降ろし、線路脇を駅まで誘導した。車いすの人は担架で運んだ。JR東海の松嵜(まつざき)道洋関西支社長(57)は「実践的な訓練ができた。さらに練度を上げたい」。

 【4・43】 地下鉄西神・山手線三宮駅 静まりかえったホームに臨時便が到着。厚着をした人々が改札口へと急ぐ。伊川谷駅で乗った西村一信さん(91)=西区前開南町1=は「例年は東遊園地の様子をテレビで見ながら黙とうするだけだったが、臨時便があったので来られた」。

 【4・45】 地下鉄海岸線三宮・花時計前駅 ホームに到着を告げるアナウンスが響き、臨時便が入ってきた。乗客は計15人。新長田駅から乗車した吉田秀夫さん(60)=明石市魚住町西岡=は「臨時便で東遊園地に早く着けて、25年前をゆっくりと思い出しながら追悼行事に出られる」。

 【5・00】 神戸市東灘区・中野南公園 「命」と刻まれた碑の周辺に、白い息を吐きながら住民が集まってきた。地元の本山南中学校に11年間務めた有野中学校教頭の池辺晃吉(こうきち)さん(53)は「震災後に育まれた住民の温かさに何度も助けられた。教育者として、あの日を忘れない」。助け合った日々に思いをはせ、時報を待つ。

 【5・30】 神戸市灘区・琵琶町公園 震災20年を最後に「慰霊祭」はやめたが、琵琶町自治会の役員らが今年も、61人の名を刻む慰霊碑の前にろうそくや献花台を準備した。「こういう形にしておけば、お参りに来られる方も心が安らぐのではと思って」と家門(かもん)勝治会長(63)。夜明け前の公園で、慰霊碑を照らし出す照明が温かい。

 【5・30】 神戸市長田区・若松鷹取公園 住民らが並べたろうそくをそっとともし、「1・17 心 つなぐ」の文字が浮かび上がる。主催する旭若松連合会の城本直良会長(74)は「被災の記憶が薄れてきたからこそ、この行事は毎年続けたい」と決意を新たにした。

 【5・30】 神戸市長田区・大国公園 40人以上が命を落とした地区。住民が一人、また一人と集まる。高齢女性が数珠を手に、東の方角へ深く頭を下げた。隣家の男性が亡くなった名田美朝子(みさこ)さん(76)は「助け出された奥さんが『お父さんはもう死んでる。生きてる人を助けてあげて』と言っていたのが忘れられない」。

 【5・30】 宝塚市役所 市内の犠牲者数と同じ118本の灯籠に明かりがともり、市民ら約150人がゆっくり近づいて周りを囲んだ。今年、犠牲者の名を刻んだ碑が市内に初めて完成。中川智子市長は「この地で犠牲になった方々の存在を決して忘れない」と言葉を紡いだ。

 【5・43】 神戸市中央区・ビーナスブリッジ 気温は5度。「25年前の被災者の思いを共有したい」と、川崎市のトランペット奏者松平晃さん(77)が防寒用ジャケットを脱いだ。愛器の状態を確かめながら、その時を待つ。そして合図とともに「すうっ」と息を吸い込み、神戸の街並みに向けてトランペットを構えた。

=5・46=

 神戸市中央区・東遊園地 日の出前の暗がりの中、竹灯籠を並べてつくった文字「きざむ 1・17」の明かりを囲み、幾重にも人垣ができる。参列者は静かに目を閉じ、こうべを垂れた。

 神戸市中央区・兵庫県庁 防災服姿の井戸敏三知事や県幹部職員ら約30人が庁舎最上階の展望園から黙とう。井戸知事は「次の災害に備えるため、私たち自身が先頭に立って行動を進めていく。これは被災地の責務だ」と訓示した。

 神戸市東灘区・森公園 森地区では、107人が亡くなった。犠牲者の名が刻まれた慰霊碑の前に、震災25年を示す25本のろうそくが並び、大きなクスノキが風に揺れる音だけが聞こえる。住民約50人が黙とうし、献花。住民代表の宮本純嗣さん(64)は「この地域が忘れてはいけない出来事。慰霊祭を受け継いでいけたら」。

 神戸市東灘区・本山第一小学校 住民ら約250人が一人一人の手に渡ったろうそくをともし、大きな円になって黙とう。この「震災黙とうの会」を主催するボーイスカウト神戸第54団の三枝大介さん(45)は「25年がたったからこそ、あの日に向き合える人、話せるようになった人もいる」と月日の流れを実感する。

 神戸市東灘区・魚崎わかばサロン 魚崎地区の死者206人の名を刻んだ碑の前で、住民ら約130人が黙とう。永島長一郎さん(86)=東灘区魚崎中町4=は亡き母の政枝さん=当時(85)=を「くよくよしない性格で、明るく元気な姿を思い出す」としのび、「災害に常に備えよ、と失われた命が教えてくれる」と話した。

 神戸市兵庫区・川池公園 住民ら約80人が慰霊碑前で黙とうし、地域で亡くなった100人以上をしのぶ。川池地区ふれあいまちづくり協議会の木下文夫委員長(71)は「住民が入れ替わって足を運ぶ遺族も減ったが、それでもこの日は特別」とかみしめた。

 神戸市長田区・御蔵北公園 ろうそく約150本の火が慰霊碑を囲み、僧侶10人の読経が響く。実家の倒壊で両親を亡くした酒井譲二さん(73)=長田区=は「25年たっても昨日のことのように思い出す」と話し、妻悠子さん(68)は「東日本大震災など、他の災害の被災者にも心を寄せるようになった」と、この間を振り返った。震災直後、公園のある御蔵地区でボランティア活動に取り組み、毎年読経に加わる藤井隆英(りゅうえい)さん(49)=東京都=は「25年は区切りだが終わりではない。集う人や亡くなった方々との縁を大切にしたい」。

 神戸市長田区・カトリックたかとり教会 ろうそくの明かりの中、聖堂で祈りをささげた。神田裕神父(61)は「つらい日やうれしい日など、被災者も支援者も共に過ごしてきた一日一日をしっかりと心に刻み、明日へとつなげていきたい」と述べた。僧侶のほら貝も響き、約120人が黙とう。

 西宮震災記念碑公園 静けさの中、西宮市内で亡くなった1086人の名前が記された碑がライトで浮かび、約250人が黙とう。同市の会社員藤岡知美さん(35)は25年前、夙川小学校4年生で同級生の徳永ゆかりさんを失った。昨年出産を経験し、「子どもを亡くすことがどれだけ大きいことか、よく分かった」。

 西宮市・地すべり犠牲者の碑 地すべりで亡くなった人数と同じ34本の竹灯籠に明かりがともり、約80人の住民が、子どもたちから順番に手を合わせた。「尊い命、地域に絆」と記された紙の灯籠が道を照らし、震災時に土砂で埋まった川は穏やかに流れる。

 西宮市・高木小学校 亡くなった児童5人を悼む「復興の鐘」が、未明の空に響いた。児童代表で鐘を鳴らした6年生の福島智衿(ちえり)さん(12)は「こんなに暗くて寒い中で被災したことを考えると、胸が痛くなる。記憶を引き継いでいかないといけない」と前を向いた。

 JR芦屋駅前 普段人通りの多いデッキが静寂に包まれ、約100人が黙とう。献花の列をつくった。父方の親戚を亡くした浪越靖子さん(75)=芦屋市東山町=は「いつも自宅で黙とうしてきたが、近くで初めて開かれるので来た。地震は今も怖い。あの浮き上がる揺れは体験しないと分からない」と話した。

 芦屋市・精道小学校 運動場隅の慰霊碑に明かりがともされ、亡くなった児童8人の顔写真が飾られている。皆、あどけない表情。鐘を8回打ち鳴らし、約70人が手を合わせる。妹一家を亡くした小学校教諭の往古(おうこ)卓巳さん(59)=東京都=は「元気でやってるよ」と報告した。

 淡路市・北淡震災記念公園 たいまつの炎が揺れる追悼式典会場で、遺族ら約200人が黙とう。鎮魂の祈りを込め、賛美歌「アメージング・グレース」を合唱した。淡路広域消防事務組合の職員だった山本恵さん(70)は「火事の現場に向かったが、なかなかたどり着けず悔しい思いをした」と25年前を振り返った。

2020/1/17

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