連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

記事特集

  • 印刷
「追悼の集い」で遺族代表として言葉を述べる上野好宏さん。会見では亡き母への思いを語った=8日午前、神戸市役所(撮影・辰巳直之)
拡大
「追悼の集い」で遺族代表として言葉を述べる上野好宏さん。会見では亡き母への思いを語った=8日午前、神戸市役所(撮影・辰巳直之)

 阪神・淡路大震災から25年となる17日、神戸・三宮の東遊園地で開かれる「追悼の集い」で、震災で母親を亡くした神戸市東灘区のすし店「灘寿司」店主の上野好宏さん(47)が遺族代表のあいさつに臨む。8日、神戸市役所で会見し「家族みんなで一生懸命に生きてきたことを母に伝えたい。何があっても頑張る大切さも届けたい」と語った。

 母美智子さん=当時(47)=は、震災で同区魚崎北町の自宅が崩れて命を落とした。快活な性格で、父數好さん=2017年死去、当時(73)=が創業した灘寿司の顔でもあった。

 好宏さんは大学卒業後、一度は大手乳製品会社に勤めたが、美智子さんから生前に告げられた「お父さんに何かあったら手伝ってあげて」との“約束”を思い返し、脱サラを決意。家業ののれんを守っている。

 遺族代表の言葉は当初断るつもりだったが、「母はきっと『頑張って受けなさい』と言うはず」と考え直した。美智子さんとは震災の約3時間半前に電話で話しており、亡くなった感覚がない時がある。心の中で生き続ける母に思いをはせ、当日のメッセージには今の人生を歩むきっかけをくれた感謝の気持ちも込めるつもりだ。

 昨秋、美智子さんと同じ年齢になった。震災後に生まれた3人の娘たちが望むことは、何でも挑戦させたいと考えている。自身がたくさんの習い事をさせてもらったように。「遠くからずっと見守ってほしい」。目を閉じれば、「よっちゃん。頑張り」と背中を押す美智子さんの声が聞こえる。(金 旻革)

2020/1/8

天気(7月13日)

  • 24℃
  • 21℃
  • 70%

  • 23℃
  • 19℃
  • 70%

  • 24℃
  • 22℃
  • 70%

  • 22℃
  • 20℃
  • 80%

お知らせ