阪神・淡路大震災から来年1月17日で丸25年となるのに合わせ、西宮青年会議所(JC)は来年2月9日、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーで花火大会を開く。西宮市内の犠牲者1146人への鎮魂の思いを込めて同数の花火を打ち上げる。有料の観覧席1万席を用意する。
西宮の花火大会は阪神・淡路大震災の前年まで市が開いていたが、震災後は財政難などから途絶え、昨年11月に西宮JCが24年ぶりに復活させた。今回の大会の会場では震災被害を振り返る企画展や、東日本大震災など全国の被災地のご当地料理を出す飲食ブースも並べるという。
企画展や飲食ブースは午後3時~7時半を予定し、花火は午後6時から30分間打ち上げられる。終了後、阪神西宮駅までの無料バスを運行する。
有料観覧席は1千~5千円を想定し、価格や発売時期などが固まれば、西宮JCのホームページから閲覧できる特設サイトで案内するという。同JCの岩本健熙さん(38)は「震災で中止された花火大会を通して、防災を考えてもらうきっかけにしてほしい」と話す。
西宮青年会議所TEL0798・33・1615
(初鹿野俊)