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 兵庫県芦屋市浜風町の県有地に立つ「浜風の家」。阪神・淡路大震災直後から設立構想はあったが、建設地はすぐには決まらなかった。最終的には、故藤本義一さんが当時の故貝原俊民知事に直談判し、現在の場所を借りることが決定。その裏には1人の県職員の計らいがあった。

 元県職員の吉原栄さん(70)=神戸市須磨区=は外郭団体の課長だった1995年7月、健康啓発イベントでの講演を依頼するため、西宮市内の義一さん方を訪ねた。

 「行政は冷たい」。義一さんは依頼を快諾する一方で、県への不満をこぼした。浜風の家(当初は「希望の家」)の用地を探していた義一さんらに提示される物件が不便な山奥や都市部の高層ビルの一室だったという。吉原さんは「イベントには知事も来る。直接要望しては」と薦めたが、義一さんは懐疑的だった。

 それでも吉原さんは96年1月、神戸市内で開かれたイベントで、2人の控室を同じにした。1カ月後、弾んだ声の義一さんから「知事から芦屋の浜を紹介された。自然といい、広さといい申し分ない」と電話を受けた。3年後、浜風の家がオープンした。

 吉原さんは「私はちょっと橋渡ししただけだが、あれだけの子どもが利用したのはすごいこと」と関係者をたたえた。(初鹿野俊)

2018/1/1

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