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数珠を手に、犠牲になった母を思う池田菊美さん=17日午前5時45分、西宮市奥畑
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数珠を手に、犠牲になった母を思う池田菊美さん=17日午前5時45分、西宮市奥畑

 亡くなった母、西口鈴子さん=当時(77)=の年齢に、いつの間にか追いついていた。兵庫県西宮市の西宮震災記念碑公園を訪れた同市の池田菊美さん(77)は、慰霊碑に刻まれた母の名前を前に涙がこみ上げた。

 父は42歳の若さで亡くなり、母は理容室を経営しながらきょうだい6人を育ててくれた。「私も3人の子どもを育てた。同じ年になって、どれだけ大変だったかよく分かる」という。

 午前5時46分、白い花を手向けて手を合わせた。「23年間、夢に一回も出てきてくれない。いつも『夢で会いたい』と思って寝るのに。年齢が追いついて、いろんなことを話したいのに…」。思いがあふれた。

 鈴子さんは同市で長男家族と同居していたが、一戸建てが全壊。1階にいた鈴子さんだけが亡くなった。助け出されたときはまだ息があり、「来てくれたん?」と駆け付けた親戚に漏らしたという。池田さんはその声を聞くことができず、「苦労ばっかりして」と涙が止まらなかった。

 それから毎年、震災記念碑公園に足を運んでいる。鈴子さんが喜んでくれると思うから、雨が降っても関係ない。今は息子家族と2世帯住宅で暮らし、これからは母より長生きすることになる。「幸せに暮らしているよ。お母ちゃん、ありがとう」(中島摩子)

2018/1/17

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