記事特集
【午前】
6・05 長田区・御蔵北公園 住民で作った紙灯籠が並ぶ慰霊碑前で、御菅地区の犠牲者128人の名を僧侶が読み上げる。神戸大4年畑野菜緒さん(22)は手を合わせ「一人一人の名前に重みを感じる」。
7・45 中央区・神戸市役所 幹部職員に久元喜造市長が「震災の記憶、経験、思いを後の世代に伝えてほしい。神戸市はその学びによって、備え、対応力を高められる」と訓示。
9・10 兵庫区・会下山小 亡くなった児童6人の追悼集会で、6年生の高畑ひなたさん(11)らが「命が助かった人の多くは、近所の人が助けたそうです。登下校時にはあいさつして、地域の人と交流を深めていきたい」と宣言した。
9・30 芦屋市・精道小 犠牲になった児童ら29人を悼み、全校児童が色紙などで作った花を供える。当時5歳の長男涼介君を亡くした時田郁江さん(56)は「こっちは元気でやってるから安心してね」。
9・59 西区・いぶきの森球技場 サッカーのヴィッセル神戸の選手らが雨中のピッチに整列しホイッスルを合図に黙とう。サポーターは街の復興とクラブの歩みを重ねた応援歌「神戸讃歌(さんか)」を合唱。
10・00 淡路市・中田小 旧北淡町(現淡路市)野島地区で被災した片田暁美教諭(39)が「避難生活を共にした地域の人がいたから乗り越えられた。自分や大切な誰かを守れる人になって」と語り掛ける。
10・30 須磨区・新大池東住宅 入居の高齢者らが名古屋市のNPO法人「レスキューストックヤード」と交流。高齢化と老朽化が著しい復興住宅の課題に、同法人の栗田暢之代表(53)は「住民同士、民間と行政が連携しながらコミュニティーづくりを」と呼び掛ける。
【午後】
12・00 大阪市此花区・オリックス球団施設 昨年、神戸から大阪・舞洲に練習拠点を移したプロ野球のオリックス。震災当時、現役だった福良淳一監督(57)は「神戸の人たちのおかげで勝たせてもらった。その思いはずっと心にあります」。
12・00 神戸港 「ボー」。遊覧船やフェリーが一斉に汽笛。小雨降る神戸に鎮魂の音がこだまする。
12・00 長田区・大正筋商店街 店主らが黙とう。宮城県南三陸町の食材を使ったつみれ汁を買い物客らに振る舞う。同商店街振興組合の伊東正和副理事長(69)は「人が集まって会話が生まれる。街にそんな場所をつくることが大切」。
12・35 中央区・神戸市役所前 借り上げ復興住宅の継続入居などを求める集い。兵庫県被災者連絡会会長として活動の中心を担った河村宗治郎さんの死を悼み、賛同者たちは「『一人の被災者も取り残さない』との思いを広げていきたい」との決意を新たに。
13・31 西宮市の体育館 バスケットボール、西宮ストークスの選手ら17人が黙とう。当時6歳で被災した谷直樹主将(29)は「あの頃まだ生まれていなかった選手もいる。体験を伝えていく」。
13・50 三木市・吉川中 生徒160人が地震を想定した防災訓練。生徒らは災害時に地域の避難所となる体育館にシートを敷き、避難者役の住民らを相手に名簿作りも体験。吉川町まちづくり協議会の石田保彦さん(70)は「災害時、中学生は戦力になる」と強調。
14・25 中央区・東遊園地 京都市の元消防士中村幸次さん(64)がひっそりと手を合わせる。発生直後、京都から東灘区に、人員や物資を輸送。沿道から助けを呼ぶ被災者の声がよみがえる。「もっと救えた命があった。悔しくて、悔しくて」
15・00 中央区・神戸メリケンパークオリエンタルホテル 日本で唯一、ホテル内に立つ灯台を当時東灘区に住んでいた大川八子さん(59)が眺める。自宅は倒壊し、北区に移り住んだ。「神戸の港が心を落ち着かせてくれる」としんみり。
15・25 中央区・東遊園地 「慰霊と復興のモニュメント」の水面に雨の波紋。台湾から留学し長田区で被災した韓禎慧さん(42)は「神戸に住む者として、この経験を伝えないと」と誓う。
16・00 中央区・西方寺 約90人の僧侶や住民らが手を合わせる。被災しながら住民約150人を本堂に受け入れた本川英暁(えいぎょう)住職は「風化しゆく記憶を伝えていくことが、生き残った者の務め」。
17・40 JR新長田駅前 市民と地元の中高生ボランティア約700人が準備した約千本のろうそくをともす。「若い人が真剣に参加してくれている限り教訓は風化しない」と和田幹司さん(74)。
17・46 淡路市・復興住宅前広場 一宮地域で亡くなった13人をしのぶ。ろうそく300本で「1・17」の文字をつくり、鐘の音を13回響かせる。町内会長の西住勝治さん(59)は「思い出したくない気持ちもあるが、伝えなければ」。
17・46 中央区・東遊園地 炎を再びともし、黙とう。同僚夫妻を亡くした須磨区の横田方信さん(81)と妻節子さん(78)は「真面目な人柄を忘れられない。毎年欠かさずに来ます」としのんだ。
17・46 稲美町役場前 かがり火が雨風で揺れる中、子どもら約50人が追悼の「鎮魂太鼓」の音を響かせる。神戸市立神出中3年の中崎陽介さん(15)は「地震の恐ろしさや犠牲者のことを考えてたたいた」。
18・08 東灘区・御影公会堂 避難者向けの炊き出しなどの活動を続けたボランティア団体「神戸元気村」(解散)の元スタッフらが企画したライブ。当時を映像で振り返り、生演奏に聴き入る。活動に加わった会社員黒田敦史さん(42)は「被災者が元気になる姿を見て自分も元気になった」と思い出す。
2018/1/17震災の記憶を子どもらに伝える 西宮の米田さん2018/1/21
阪神・淡路大震災23年 神戸新聞社6つの提言検証<下>2018/1/19
阪神・淡路大震災23年 神戸新聞社6つの提言検証<上>2018/1/19
私たちにできること 舞子高環境防災科15年(5)1・172018/1/19
神戸の優しさ忘れない 宮城・閖上の男性来神2018/1/18
震災で16人犠牲の阪神高速 社長ら冥福祈り献花2018/1/18
震災の経験や教訓伝える 南あわじ署で災害警備訓練2018/1/18
松村邦洋さん炊き出しで「元気」振る舞う 神戸2018/1/18
「1・17ドキュメント」(2)午前~午後2018/1/17
「1・17」ドキュメント(1)早朝~5時46分2018/1/17
校舎真っ二つに「無力さ募る」大震災当時の校長語る 東灘・本山中2018/1/17
八神純子さん、大江千里さん 西宮で震災チャリティー公演2018/1/17
故人慈しむ遺族らの思い 慰霊と復興のモニュメント2018/1/17
引き継ぐ祈り 本山第一小「黙とうの会」打ち切り一転存続2018/1/17
つどいや訓練で防災意識養う 東播地域の学校など2018/1/17
危機意識持ち災害の備えを 高砂署副署長、署員に講話2018/1/17
鎮魂の思い込め力強く和太鼓演奏 稲美町役場前2018/1/17
「震災の教訓を感じ続けた23年」 姫路文連会長が思い語る2018/1/17
災害への備え胸に刻む 北播地域で追悼行事や訓練2018/1/17
それぞれの1・17考える 明石各地で追悼の祈り2018/1/17
被災地のつながり強固に 東北、熊本から「1・17のつどい」参加2018/1/17
「生きた証し残したい」神大の大震災慰霊献花式で遺族2018/1/17
震災時、生き埋めから生還 淡路の男性、追悼式に初参加2018/1/17
命守る大切さ学ぶ 丹波地域の学校で震災追悼行事2018/1/17
復興ノウハウ後世に 淡路・震災記念公園で追悼行事2018/1/17
「1人で避難、焼け跡には弟2人の遺骨」大震災当時小1の柴田さん語る2018/1/17
亡き母と同じ年齢に「母の分も生きる」 震災23年2018/1/17
「安心してや」自慢の兄の思い出胸に 震災23年2018/1/17
母と同じ年に… 歳月重ね「大変さ分かる」 震災23年2018/1/17
息子よ見守って 竹灯籠に語り掛け 震災23年2018/1/17
ひょうご安全の日1・17のつどい 兵庫県など主催2018/1/17
追悼式に東日本の小中生も参列 西宮震災記念碑公園2018/1/17
亡き孫の成長を想像 北淡震災記念公園で追悼式典2018/1/17
気仙沼と神戸の子ども 「命の一本桜」で交流2018/1/17
神戸市1・17のつどい 遺族代表の言葉 息子の声聞きたい2018/1/17
助かった命つなぐ福祉避難所 地元住民も関心を2018/1/17
神戸市1・17のつどい 次男亡くした父「住みよいまちつくる」2018/1/17
いつくしみふかき 震災23年【下】伝える「減災」2018/1/17
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かなわなかった「親子リレー」 震災で長男亡くした夫妻2018/1/17
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朝来の写真家が見た大震災 各地の被害を撮影2018/1/16
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4度受験で行政書士に きっかけは震災で知った「思いやる心」2018/1/16
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手作り竹灯籠で追悼 明石海峡公園で17日設置2018/1/16
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東遊園地の竹灯籠文字 今年は1995伝1・172018/1/15
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1・17対局直後に弟子失う 無念背負う引退棋士2018/1/13
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遺族ら集い、亡き人に語り掛け 震災碑に銘板追加2017/12/18
震災犠牲者10人の銘板追加 神戸のモニュメント2017/12/17
浜風の家で同窓会 思い出など語り合う 芦屋2017/12/16
震災語り継ぐ 被災状況など下級生に 芦屋・精道小2017/12/15
親子で取り組む防災 先生は大震災経験ママ2017/12/15
阪神・淡路の経験 今後の災害で実践へシンポ2017/12/1