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6・23 神戸市中央区・ビーナスブリッジ
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6・23 神戸市中央区・ビーナスブリッジ
5・35 明石市西明石南町1
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5・35 明石市西明石南町1
6・25 神戸市長田区・日吉町ポケットパーク
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6・25 神戸市長田区・日吉町ポケットパーク
6・03 神戸市中央区・東遊園地
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6・03 神戸市中央区・東遊園地
5・46 神戸市兵庫区・湊川隧道
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5・46 神戸市兵庫区・湊川隧道

 5・10 東灘区・中野南公園 「命」と刻まれた碑を雨から守るようにテントが立つ。地元出身で、炊き出しなどを通じて住民たちを支えた角田(つのだ)四郎さん(73)は今年も、山梨から7時間かけて家族らと駆けつけた。「ここは、被災者自身の手で慰霊が続いているから」と、手を合わせる。

 5・20 長田区・若松鷹取公園 「心」の文字をかたどって置かれたろうそくに灯をともす。雨に負けないよう、祈りながら、大事そうに。懸命に手伝う子どもの姿も。地元の旭若松連合会の城本直良会長(72)は「だんだん来る人は減ってるんや。高齢化も激しい」とぽつり。

 5・30 宝塚市役所 追悼の明かりが市内犠牲者と同じ118本、1・17の形に並んだ。防災を学びたいと、被災写真展示に訪れた高司小5年の岸田桜さん(11)は「写真に写っているのは知っている地域。胸が苦しくなる」。妹の同小2年桃子さん(8)は「ボランティアを進んでできる人になりたい」。

【早朝】

 5・35 明石市・西明石駅南の仮設住宅跡地 ろうそく約150本に灯がともされ「1・17」の文字が揺れる。降りしきる雨の中、約70人が祈る。仮設住宅での見守り活動を原点にボランティアを続ける松本茂子さん(75)は「雨でも多くの人が集まる地域の絆が誇り」。

 5・37 長田区・大国公園 集まった住民がろうそくに火をともし、野田北部地区で亡くなった42人を悼む。荒川博之さん(75)は「前日まで近所付き合いしていた7人を遺体安置所に運んだことが忘れられん」。今年で最後となる追悼の集いにオカリナの「故郷」が響き渡る。

 5・40 兵庫区・川池公園 ぬかるんだ土を踏みしめながら、地元で亡くなった約100人の名が刻まれた「いのちの碑」の前に、約130人が集まる。当時73歳の叔父佃秀男さんを亡くした村田加代子さん(72)は「あの時のことは思い出したくない。でも忘れないためにも、毎年悼み続ける」。

【5時46分】

 中央区・ビーナスブリッジ 打ち鳴らされる「希望の鐘」とともに参加者が黙とう。川崎市のトランペット奏者松平晃さん(75)が「冬の夜」などを演奏。「あの日の神戸に思いをはせ演奏し続ける」と力を込めて。高らかな音色が広がる。どこからか聞こえてくる追悼の鐘の音が、神戸の街を静かに包んだ。

 中央区・東遊園地 冷たい雨が降り注ぐ中、「1・17」のろうそく文字が浮かぶ。遺族らは黙とう。静寂に包まれ、激しさを増した雨音が響く。火が消えないよう、傘を灯籠に差し置く人も。姉=当時(58)=を亡くした大阪市の田中秀子さん(75)は「ここに来れば、また会えるような気がして」。

 中央区・神戸栄光教会 震災で全壊し、2004年に再建された教会で、鐘が打ち鳴らされる。「1・17礼拝」に約40人の信徒や地元住民が参加。野田和人牧師(62)は「悲しみを希望に変えられるよう寄り添っていきたい」。今月、長男(48)を亡くした岸本恒子さん(73)は「レコード会社に勤め、年末も忙しく働いていた。突然、大切な人を失う。今になって23年前の悲しみを知った」。

 中央区・兵庫県庁 防災服姿の井戸敏三知事や西川直哉・県警本部長、県幹部職員ら約30人が、夜明け前の市街を見渡す2号館13階の展望園で黙とう。参加者は震災当時を思い起こしながら非常食を試食。

 長田区・若松鷹取公園 ろうそくの灯が揺れ「黙とう」の合図で静寂に。地震後の火災で夫の穣弥(じょうや)さん=当時(57)=を亡くし、近くの借り上げ復興住宅に住む林絹江さん(81)は「悲しいけど、命の大切さを感じる場所。優しさにあふれていた夫に『孫も大きくなった。頑張って生きてるよ』と伝えた」。

 長田区・日吉町ポケットパーク 慰霊のために建立された「あわせの地蔵」前で、読経とともに住民らの焼香が始まった。自宅が全焼した三牧五郎さん(77)は「この日を迎えると、長屋が連なる街並みと、ご近所さんの顔を思い出す。懐かしさと、さみしい気持ちがこみ上げてくる」。

 長田区・神戸の壁跡の復興住宅 犠牲者17人の名が刻まれた記念碑に、集まった住民ら約30人が、ピンクのカーネーション17本を献花。ろうそくに火をともし、黙とう。「次世代に伝えるためにも、追悼行事を続けていく」と主催団体代表の三原泰治さん。

 東灘区・魚崎わかばサロン 206人の名が刻まれた碑に白い花が手向けられる。住民有志「魚崎町1・17会」が続ける追悼慰霊祭。永島長一郎会長(84)も85歳だった母政枝さんを全壊した自宅で亡くした。「ちょっとお嬢さん育ち。おっとりとして、でも、しっかりした人でした」としのんだ。

 東灘区・本山第一小 犠牲になった児童3人を悼み、ボーイスカウトら約200人が黙とう。雨に打たれても消えないろうそくの火を手に、スカウト隊員の佐藤恵里菜さん(16)は「明日やろうではなく、毎日を大切に、強く生きたい」と決意を新たに。

2018/1/17

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