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全壊した自宅の写真を背に生徒らに語り掛ける田村勝太郎さん=小野中
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全壊した自宅の写真を背に生徒らに語り掛ける田村勝太郎さん=小野中
災害用非常食のひじきご飯に熱湯を加える児童=大部小
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災害用非常食のひじきご飯に熱湯を加える児童=大部小

 阪神・淡路大震災から23年を迎えた17日、北播磨地域の小中学校などでも追悼集会や防災を考える講演、避難訓練などが行われた。児童や生徒たちは当時の被害の大きさを想像し、災害に備えることの大切さを胸に刻んだ。(笠原次郎)

 ■児童が非常食試食 防災意識向上へ学習会 小野・大部小

 災害用非常食を調理して試食し、防災への意識を高める学習会が兵庫県小野市敷地町の大部小学校で開かれた。6年生約60人が段ボール箱の中に入れた袋で「ひじきご飯」を調理し、全員で分け合って食べた。

 大部地区地域づくり協議会と自主女性防災グループ「クローバーおおべ」の共催。同グループの河島泉さん(64)=同市敷地町=が講師を務めた。

 神戸市長田区の友人女性を亡くし、同市東灘区の母親宅は全壊したという河島さんは「23年たち、ようやく当時のことが話せるようになった」と告白。「被災すると水に困るので風呂の水は残して。車のガソリンも逃げるために満タンに」と呼び掛けた。

 児童らは段ボール箱の中で材料をまぜてお湯を注ぎ、約20分待つ間、地震に関するクイズにも挑戦。男児(11)は「袋と段ボールを使って料理ができるのには驚いた。意外とおいしい。小野にも災害が来るかもしれないので、きちんと備えたい」と話した。

 河島さんは「23年前の神戸では多くの人が大地震が来るとは思っていなかった。しっかりと備えるきっかけになれば」と語った。

 ■「生き延びる工夫を」 震災語り部が小野中で講演

 震災の記憶を語り継ぐ市民グループ「語り部KOBE1995」代表の田村勝太郎さん(76)=神戸市長田区=は小野中学校(小野市本町)で生徒約700人に被災体験を語った。備えの大切さを強調した上で「地震などが多い“災いの国”に住んでいるという覚悟を持ち、生き延びる工夫を」と呼び掛けた。

 田村さんは芦屋市内の自宅が全壊。揺れの大きさは「俺の人生終わった」と思うほどで、家が30センチほど浮き上がり、ドーンと落ちたように感じたという。

 神戸市兵庫区の荒田小学校教諭だった田村さんは教え子を心配し、震災から3日目に同校まで自転車で6時間かけてたどり着いた。800人が避難した同校で職員室に2カ月寝泊まりし、避難所運営や被災者のサポートに奔走。高学年の児童は喫茶店を手伝って高齢者を励ましたり、近所の店の再開情報を集めて掲示したりと活躍したという。

 田村さんは、学校では菓子類を備蓄、家庭でも食料を入れた非常持ち出し袋を用意することを勧め「1年たったら使わなくて良かったと感謝して食べれば、防災について考える良い機会になる」と語った。

 2年の女子生徒(14)は「生きたいという望みがかなわなかった人がたくさんいる。今の幸せに感謝しながら勉強や運動をもっと頑張りたい」と話していた。

2018/1/17

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