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【特集】ニュース解く説く TOKTOK

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 将棋の藤井聡太七段が史上最年少の14歳2カ月でプロ棋士になったのが2016年10月。翌17年にはデビューから29連勝という大記録を打ち立て日本中に将棋フィーバーを巻き起こしました。17歳になった藤井七段はどんな活躍を見せているのでしょう。将棋界の頂点は今、どんな人たちが争っているのでしょうか。(溝田幸弘)

■「王位戦」など勝利で最年少記録の可能性

 藤井七段はデビュー以来高い勝率を誇り、17、18年度はランキング1位。18、19年には全棋士が参加して争う棋戦「朝日杯」を2連覇しました。今年は準決勝で敗れて3連覇はなりませんでしたが、「既にトップ棋士の一角」との声も。現在、史上最年少のタイトル挑戦・獲得に注目が集まっています。

 棋聖戦では決勝トーナメント2回戦に勝ち進み、あと3勝で挑戦者となります。5番勝負は例年6月に始まるため、最年少挑戦記録の17歳10カ月を更新する可能性があります。

 神戸新聞社が主催する王位戦では予選を突破し挑戦者決定リーグに入り、1回戦で羽生善治九段(49)を破りました。例年7~9月に7番勝負が行われ、タイトルを奪取すれば最年少タイトル獲得(18歳6カ月)の更新は確実。木村一基王位は昨年、自身初のタイトルを46歳3カ月の史上最年長で獲得した人気棋士。藤井七段が挑戦するとなれば話題になりそうです。

 八大タイトルで最も伝統のある名人に挑戦するには、順位戦を勝ち上がりA級で優勝する必要があります。C級1組からの昇級を決めた藤井七段が名人戦に出場できるのは、最速で23年4月。その時は20歳で、谷川浩司九段(57)=神戸市出身=の21歳2カ月という史上最年少名人の記録を破る可能性があります。

■タイトル戦線 台頭する新世代

 将棋界は羽生九段を中心とする「羽生世代」が長らく君臨してきましたが、近年、20代、30代が台頭。世代交代が少しずつ進んでいます。永世七冠、国民栄誉賞にも輝いた羽生九段はタイトル通算99期という空前の記録を誇りますが、今年9月には50歳。18年末の竜王戦を最後にタイトル戦から遠ざかっています。

 18年7月には八大タイトルを8人で分け合う“戦国時代”を迎えました。その後はタイトルホルダー同士がタイトル戦で激突するなどしています。尼崎市在住の豊島将之竜王・名人(29)ら3人は複数タイトルを持ち、各棋戦でも上位まで勝ち進んでいます。豊島竜王・名人は4月からの叡王戦で永瀬拓矢叡王(27)に挑戦します。

■躍進狙う関西勢

 棋士は日本将棋連盟の東京本部と関西本部のいずれかに所属します。現役棋士数は約170人で、2対1の割合で東京の方が多いのですが、18年は八大タイトルのうち四つを関西勢が獲得。ほぼ四半世紀ぶりの快挙で、兵庫などのファンを喜ばせました。しかし19年には永瀬、木村、渡辺の各棋士が次々とタイトルを奪い、現在は豊島竜王・名人が関西勢で一人気を吐いている状態です。

 ただ、今春、共に関西所属の元王位の菅井竜也八段(27)と前王座の斎藤慎太郎八段(26)が順位戦のA級に昇級し、名人挑戦権を争うトップ棋士10人の仲間入りをしました。

 A級の関西勢は稲葉陽八段(31)と糸谷哲郎八段(31)もおり、合わせて4人。名人挑戦経験のある稲葉八段は兵庫県西宮市出身で、菅井八段とともに井上慶太九段(56)=加古川市=の弟子です。今後の活躍が期待されます。

 プロ棋士になるには通常、棋士養成機関「奨励会」の三段リーグを勝ち抜き、四段に昇段する必要があります。子どもの頃に将棋の天才、神童と呼ばれた人たちが集まり、通常は半年で2人、1年で4人しかなれません。

 第66回三段リーグ最終日の今月7日、西山朋佳三段(24)は3位となり、初の女性棋士誕生はなりませんでしたが、谷合廣紀三段(26)ら2人がプロ入りを決めました。谷合三段は東京大大学院博士後期課程に在籍中。4月からは学業と棋士、二足のわらじの生活になります。また2月には、年齢制限で奨励会を退会した折田翔吾さん(30)が棋士編入試験5番勝負でプロに3勝し、4月からのプロ編入を果たしました。

 個性豊かな面々は、どんな勝負のドラマを織り成すのでしょう。今後も目が離せません。

2020/3/15

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