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宮良高維氏・神戸大病院感染制御部長特命教授
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宮良高維氏・神戸大病院感染制御部長特命教授

 兵庫県内で3月、新型コロナウイルスに感染したのは計148人。その推移を振り返ってみました。1日に感染が初確認され、9日までは多い日で4人でしたが、11日には13人を数えました。その後、収まったようにも見えましたが、31日には再び2桁の感染確認が報告されました。学校を臨時休校にしたり、大阪などとの往来自粛を要請したりと、県は異例の措置を取っていますが、終息はまだ見通せません。(霍見真一郎、井川朋宏)

■経路不明は12人

 県などの発表に基づき、3月に確認された県内感染者から居住市町非公表の15人を除いた133人を市町別に見ると、神戸が33人で最多でした。尼崎、西宮、芦屋、伊丹、宝塚、川西、三田を含む神戸・阪神間で108人と8割超を占めます。それ以外は、姫路で20人確認されているほかは、加古川、加西、丹波の各市と福崎町、県外で、各1人出ているのみでした。

 最多の感染者が確認されている神戸市で、感染経路として最も多いのは海外渡航歴のある7人。大阪府のライブハウス利用関係者の6人が続き、同市東灘区の認定こども園と介護施設関係者が4人ずつ判明しています。そのほか集団発生が報告されている2病院を合わせると、少なくとも25人は経路を推測することができます。

 続いて多い宝塚市は24人。内訳は、伊丹市の介護施設関係者が14人、宝塚の病院と海外渡航関係者が各4人、神戸市東灘区の認定こども園が1人で、経路調査中は1人だけでした。

 県内では主に集団発生地別に感染者の調査が進められました。人数を見ると、伊丹市の介護施設が51人と突出。姫路市の病院14人や神戸市東灘区の認定こども園8人など、クラスター(感染者集団)の様相を呈していますが、「きちんと感染経路を追えている証拠」と関係者は口をそろえます。県の「新型コロナウイルス感染症対策協議会」で座長を務めた荒川創一・神戸大大学院客員教授は3月24日に記者会見し、「疫学調査は全国的に見てもよくできている」と評価。1カ月の感染者148人中で経路不明者は12人(4月3日午前0時時点)にとどまっています。退院者数も増えており、30日には一気に23人増え、4月1日午前0時時点で40人となっています。

■80代が最多、死者も8人

 そんな中、感染者で警戒が必要なのは、海外渡航者と無症状者です。27~31日に感染が確認された28人中、海外から帰国して発症した人とその濃厚接触者を合わせると10人で、31日までの感染確認者のうち無症状者は24人いました。

 海外渡航者が知らず知らずのうちに感染を広げる可能性があるため、井戸敏三知事が、おおむね14日以内に帰国した人を対象に、保健所に自己申告するよう要請しています。

 一方、感染者の男女比は78人対70人で、若干男性が多い程度です。年代で最も多いのは80代の29人で、亡くなった11人のうち8人は80代、3人は70代でした。19歳以下の感染は、イギリスから帰国した神戸市の10代女性だけでした。

【教えて!先生】

■宮良高維氏・神戸大病院感染制御部長特命教授(呼吸器感染症)

 兵庫県内で感染が初確認されてしばらくは、感染が少なかったわけではなく、感染者の症状が軽すぎてつかまえられなかった可能性がある。初期の一部の症例で感染源が特定できないのは、そのためではないか。その後は疫学調査がしっかりできている。

 今後、誰も免疫をもっていないため、長期的に感染拡大が続くだろう。拡大を緩やかにし、ピークを遅らせられるかが鍵だ。医療従事者が患者対応する時間が稼げるし、マスクなどの医療資源不足を最小化できる。無症状の若者が感染を広げないようにするため、休校措置は理解できるものだった。

 楽観的にみても、薬は半年以上、ワクチン開発は1年以上かかる。100年に1度の災難と捉え、生活に必要な外出以外は控えるべきだ。新入生歓迎会など若者が接触する機会を減らすことを特に呼び掛けたい。

【記事特集リンク】新型コロナウイルス

2020/4/5

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