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【特集】ニュース解く説く TOKTOK

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神戸港に整備される多目的アリーナのイメージ図(神戸市提供)
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神戸港に整備される多目的アリーナのイメージ図(神戸市提供)
リニューアル後の神戸ポートタワーのイメージ。屋上の展望歩廊から神戸港を一望できる(神戸市提供)
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リニューアル後の神戸ポートタワーのイメージ。屋上の展望歩廊から神戸港を一望できる(神戸市提供)
第1突堤基部に進出したフェリシモ本社(右)と建設中の神戸ポートミュージアム=神戸市中央区新港町
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第1突堤基部に進出したフェリシモ本社(右)と建設中の神戸ポートミュージアム=神戸市中央区新港町
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 神戸港が生まれ変わりつつあります。かつては日本を代表する港湾物流の要所として役割を果たした新港突堤西地区を中心に、にぎわいを呼び込もうと、神戸市は民間の力を生かしながら再開発事業を展開。観光やスポーツ、文化、ビジネス、住まい…あらゆる分野の機能が拡充されます。大きく変貌するウオーターフロントエリアの動きをまとめました。(初鹿野俊)

■「物流の要所」から「にぎわいのまち」へ

 神戸港は1868年の開港以来、国際貿易港として栄えました。新港突堤西地区でも「はしけ」を使って沖合の船から突堤への荷揚げが盛んでした。

 しかし、貨物の増加やコンテナ化と共に、船舶が大型化。高度成長期以降、対応できる施設が備わったポートアイランド(神戸市中央区)や六甲アイランド(同市東灘区)などにその役割を譲り、古くからの港湾地域は在り方が問われるようになりました。

 市は2011年、地域の団体や事業者などの声を踏まえ、ウオーターフロントの将来構想を描いた指針「港都神戸 グランドデザイン」を発表。都市間競争を勝ち抜くため、「職・住・学・遊などさまざまな面でクリエイティブな活動が展開するまち」を掲げ、にぎわいづくりに力を入れる方針を打ち出しました。

■ポートミュージアム今秋オープン

 第1弾として15年、第1突堤(1突)に整備されたのが宿泊施設「神戸みなと温泉 蓮(れん)」。会議や婚礼の利用もできるコンベンション施設「ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン」も同時完成し、華やかな空間に様変わりしました。

 続いて1突基部(付け根)に今年1月、通販大手フェリシモが本社を移転。秋にはチョコレート文化を発信するミュージアムの開館も控えています。4月には自動車販売「GLION(ジーライオン)グループ」が本社ビルを開業しました。

 また、複合施設「神戸ポートミュージアム」も今秋にオープン。舞台美術やデジタルアートで演出する「劇場型アクアリウム(水槽)」やジーライオンのクラシックカー展示場などが入ります。23年以降、高層マンション2棟が建つ予定で、周辺人口も増えます。

 さらに1突東側の第2突堤(2突)では、関西有数の規模となる1万人収容の多目的アリーナの整備計画が発表されました。スポーツや音楽の興行、国際会議にも対応し、24年度の完成を目指します。バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の「西宮ストークス」が本拠地を移す方針です。イベントスペースや緑地も設けられ、興行がない日のにぎわい創出も期待できます。

 メリケンパークでは、ミナト神戸の顔ともいえる「神戸ポートタワー」がリニューアルされます。耐震性を高める大規模改修に合わせて、頂上付近の外周を360度歩ける展望歩廊や低層部4階に屋外テラスを新設。9月に休館して工事に入り、開業60周年となる23年度のオープン予定です。

■臨海部-都心 連節バスが周遊

 移動手段も拡充されています。臨海部と都心のアクセス向上のため、連節バス「ポートループ」が4月に稼働。長さ約18メートルの巨大車両が、三宮駅とメリケンパーク、神戸ハーバーランドなどを周遊します。

 また神戸港一帯の回遊性向上を目指した検討もスタート。民間事業者への市場調査では、海上ロープウエーや橋、超小型車を導入する案が出されました。さらに1、2突を結ぶ水域を利活用する制度設計などにも着手します。

 これまでに紹介した事業の大半は市が提案を募り、実際に整備を手掛けるのは民間企業です。そこで市は本年度中に官民の橋渡しを担う新会社を設立。投資の誘発や事業化の支援を図り、再開発事業全体のマネジメントを進める方針です。

 新生・神戸港へ。今後の姿に注目です。

2021/5/2

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