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【特集】ニュース解く説く TOKTOK

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 安楽死を認めるオランダでは、死の選択は本人が主役で、家族や周囲の人たちはあくまで脇役に徹するという考えが主流だ。死期が迫っていない場合でも、安楽死に向けた対話を重ねるうちに、周囲は本人が死を心から欲していると徐々に納得していく。

 そうして死を迎えると、家族らは「本人が選んだ形の最期を支えてあげられた」という気持ちになる。それは遺族に良い思い出を残し、グリーフケアにもつながると言われている。

 安楽死の要請が医師に認められると安心して生き続け、結局は自然な形で最期を迎えることもよくある。安らかな死を迎えられる保証があれば、患者は安心感を得られるのだと思う。

 死を希望することは決して不自然ではなく、周囲の献身が足りないせいでもない。患者が死を望んだ際は、ケアの充実などを求める「SOS」を発していないことを確認した上で、本人の気持ちにじっくりと耳を傾けることが大切だ。そして、あくまで本人を主役にし、最も良い最期の形を探ることが次のステップになるだろう。

 日本はまず、延命治療や心肺蘇生を望まないといった「何かをしないでくれ」という患者の思いを尊重することから考えるべきだ。それから、安楽死など「何かをしてほしい」という要請への対応を議論するのが良いのではないか。急がば回れ、だと思う。

2020/9/20

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