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わが町の文化財

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水辺の周囲を巡ることができる池泉回遊式庭園。三宅玉峰さん(中央)は「景観の変化を楽しんで」と話す=洲本市山手3
水辺の周囲を巡ることができる池泉回遊式庭園。三宅玉峰さん(中央)は「景観の変化を楽しんで」と話す=洲本市山手3

 洲本市街地を見下ろす曲田山(まがたやま)の麓。塀に囲われた庭園に入ると、山を背景にした豪壮な風景が広がる。池泉の周囲には高さ4メートル、横幅5・8メートルもの自然石をはじめ、いくつもの巨岩が巧みに配され、荒々しい迫力を感じさせる。江戸時代、淡路島を治めた徳島藩筆頭家老稲田家の学問所跡にある「旧益習館(えきしゅうかん)庭園」だ。

 稲田家家臣らの子弟教育のために設けられた私塾で、漢学や武術などを教えた。高名な儒学者頼山陽らが講義したほか、西郷隆盛や木戸孝允(たかよし)、山県有朋ら幕末の志士も訪れたという。そんな人材育成の拠点は、悲劇の舞台にもなった。

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2015/11/5
 

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