連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

わが町の文化財

  • 印刷
平忠度を祭っていると伝わる十三重塔=神戸市長田区駒ケ林町4
平忠度を祭っていると伝わる十三重塔=神戸市長田区駒ケ林町4

 平清盛の弟で、平安末期の武将、平忠度(たいらのただのり)。歌道にも優れた豪勇だったという。一の谷の合戦(1184年)で源氏方の岡部六弥太忠澄(ただずみ)と戦い、忠澄の家来に右腕を切り落とされ、ついに念仏をとなえて忠澄に討たれた。武具には歌が書かれた紙片が結ばれていたと言われている。

 切られた腕を埋めた場所として伝わるのが「平忠度腕塚」だ。そびえ立つ十三重塔は、忠度を祭る石塔だという。「忠度塚」の文字を彫った黒い石碑、黄金色の3基の位牌(いはい)などを祭った「腕塚堂」は、1985年に改築された。腕の病気に対する信仰もあり、石碑の前には木製の「腕」も奉納されている。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。

2016/3/3
 

天気(9月9日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 30%

  • 34℃
  • ---℃
  • 50%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ