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わが町の文化財

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大正ロマンを体現するかのようなたたずまいの西尾家住宅=神戸市須磨区離宮西町2
大正ロマンを体現するかのようなたたずまいの西尾家住宅=神戸市須磨区離宮西町2

 須磨海岸を望む高台。日本庭園に囲まれるように邸宅が構える。タイルが張り巡らされた外壁や化粧石も使われたテラス、アーチ状の窓枠が、風情あるたたずまいを演出。木製のドアを開くと、大理石のエントランスが出迎える。書院造りの大広間、アーチ窓から自然光が降り注ぐ洋室などが華やかな大正モダニズムを今に伝えている。

 大正から昭和初期にかけ、須磨離宮公園の前身「武庫離宮」の完成や鉄道の開通などを背景に、須磨で別荘建築がブームになった。1919(大正8)年、神戸で活躍していた貿易商、西尾類蔵氏の邸宅として建てられた。初代通天閣(大阪市)を手掛けた建築家の設楽貞雄氏が設計し、海外から訪れた客らをもてなした。

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2018/3/1
 

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