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わが町の文化財

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写実的に描かれた山路寺のふすま絵=養父市大屋町山路
写実的に描かれた山路寺のふすま絵=養父市大屋町山路

 木立に囲まれ、小高い丘の上にたたずむ山路(さんろ)寺。この寺に江戸時代中期の絵師片山楊谷(ようこく)(1760~1801年)による水墨画のふすま絵や掛け軸など34点が保存されている。

 ふすまのある和室は絵の題材から、それぞれ「松の間」「虎の間」「孔雀(くじゃく)の間」と呼ばれる。まず松の間で老松が来訪者を迎える。墨で濃く太く描いた幹が力強い。縁側を通り奥に続く部屋では、3方のふすまに虎が計7頭。力をためるように岩に伏せたり、滝つぼを前にほえたり。鋭い眼光に息をのむ。最後のクジャクは写実的で、思わず顔を近づけ眺めたくなる。

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2016/9/8
 

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