連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

わが町の文化財

  • 印刷
後世の加工跡などが残るが、平安時代の制作と伝わる十一面観音坐像=丹波市柏原町東奥
後世の加工跡などが残るが、平安時代の制作と伝わる十一面観音坐像=丹波市柏原町東奥

 杉林と淡い木漏れ日、足元にうっすらと緑のこけが広がる。6月の蒸し暑さと対照的なひんやりとした空気が別世界のような心持ちにさせてくれる。市街地から十数分で静寂に包まれた観音堂へ。中に鎮座しているのが、平安時代の制作と伝わる木造十一面観音坐(ざ)像で、麓に広がる柏原の町を千年近く見守っている。

 一帯は、平安時代後期の11世紀前半に建立された大安寺の跡で、観音堂以外の建物は残っていない。かつて36の僧坊が立ち並んだという名残か、棚田のようにならされた土地が山の随所に広がる。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。

2017/6/22
 

天気(9月9日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 30%

  • 34℃
  • ---℃
  • 50%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ