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わが町の文化財

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威容を誇る釈迦如来坐像。地域安寧を象徴して存立してきた=南あわじ市八木国分
威容を誇る釈迦如来坐像。地域安寧を象徴して存立してきた=南あわじ市八木国分

 もえ立つ緑がはるかに広がる三原平野。春夏はタマネギ、秋は米、冬はレタス…と、四季の豊かな実りをもたらす田園に、淡路国分寺(南あわじ市八木国分)が立つ。奈良・天平時代に聖武天皇が鎮護のため各地に造らせた古刹(こさつ)の一つだ。正当な本尊で、仏の背丈「丈六」(1丈6尺)の釈迦(しゃか)如来(にょらい)坐像(ざぞう)が日本の国分寺で唯一伝わる。

 古来「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、山海の幸の宝庫・淡路島。天恵の大地に在るのは、必然だったのかもしれない。いにしえ人の思いを重ねながら荘厳なお堂に足を踏み入れると、巨体が現れた。表情は重々しく、優しさもたたえる。

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2016/4/7
 

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