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わが町の文化財

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常設展示されている広田家文書・羽柴秀吉書状の複製=淡路文化史料館
常設展示されている広田家文書・羽柴秀吉書状の複製=淡路文化史料館

 洲本市街地を見下ろす三熊山上には洲本城跡。その麓、大阪湾からの海風も涼しい市立淡路文化史料館(同市山手1)に、羽柴秀吉や石田三成が書いた天正年間の文書8通が保管されている。土豪の流れをくむ市内の旧家・広田家に伝わる書簡で、織豊時代の淡路島の地政学的価値を裏付ける貴重な史料だ。

 最も目を引くのは、秀吉かが広田内蔵(くらの)丞(じょう)に宛てた書状。日付は天正10(1582)年6月9日、「本能寺の変」の7日後だ。秀吉は主君織田信長の死を知り、そのとき攻めていた中国地方で毛利氏と急きょ和睦、明智光秀を討つため東にとんぼ返りする「中国大返し」の真っ最中。書状は明石で書き、出している。

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2016/6/9
 

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