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小島さん(中央)がモデルを務めたポスター(つどい実行委員会提供)
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小島さん(中央)がモデルを務めたポスター(つどい実行委員会提供)
阪神淡路大震災1・17のつどいの会場となる東遊園地で、その意義について話す小島汀さん=神戸市中央区加納町6
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阪神淡路大震災1・17のつどいの会場となる東遊園地で、その意義について話す小島汀さん=神戸市中央区加納町6

 阪神・淡路大震災で父の謙さん=当時(36)=を亡くした兵庫県芦屋市の小島汀(おじま・みぎわ)さん(25)が、17日に神戸・三宮の東遊園地である追悼行事「阪神淡路大震災1・17のつどい」への参加を呼び掛けるポスターで、モデルを務めた。被災地各地で担い手不足などから追悼行事の継続が難しくなりつつある中、つどいについて「大好きなみんなに会える場所」と小島さん。「この日を大切にしている人が多くいることを感じてほしい」と話す。(斉藤絵美)

 ポスターでは、スーツ姿で仕事仲間に囲まれた小島さんが笑顔を見せる。つどい実行委員会から依頼を受けて快諾。B2判200枚のポスターは10日、市民らがモデルになった他の3種類とともに、神戸市営地下鉄の各駅や市立小中学校で掲示された。

 1999年から毎年続くつどいでは、会場に竹灯籠が並び、地震発生の午前5時46分に黙とうがささげられる。震災遺族や被災者ら、あの日に思いを寄せる人たちが終日途切れることなく訪れる。

 小島さんは中学生の頃から、震災遺児らを支援する団体「あしなが育英会・神戸レインボーハウス」(同市東灘区)で出会った仲間らと、地震発生時刻をこの場所で過ごす。2009年、東遊園地で震災犠牲者の名前を刻む「慰霊と復興のモニュメント」に父の名前を入れてからは、より意味深い場所になった。「お父さんに元気な姿を見せる場所で、みんなと会える場所。寂しい所じゃない」

 兵庫県立舞子高校(同市垂水区)の環境防災科で学び、国内外の被災地を訪問。震災遺児として多くの場所で体験を語ってきた。「震災を語れる最後の世代」と思ってきたが、重荷に感じて取材を断った時期もあった。

 大学在学中には休学してアフリカ・ウガンダに渡ってエイズ遺児の支援に携わり、東日本大震災でも被災地に住み込み、ボランティアに明け暮れた。父の記憶はほとんどないが、行動的だった父に似てきたように思う。

 15年春に就職し、神戸市内の結婚式場でブライダルプランナーとして働く。父を含め死について考える機会が多かったが、「家族になる瞬間に立ち会えるのは魅力」と仕事にやりがいを感じる。

 17日には東遊園地へ足を運ぶ。大好きな仲間と共に「元気にやってるよ」と父に報告するつもりだ。

2017/1/11

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