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5・17 神戸市長田区・御蔵北公園
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5・17 神戸市長田区・御蔵北公園
5・47 神戸市長田区若松町3
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5・47 神戸市長田区若松町3
5・57 神戸市中央区・ビーナスブリッジ
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5・57 神戸市中央区・ビーナスブリッジ
6・49 西宮市・西宮震災記念碑公園
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6・49 西宮市・西宮震災記念碑公園
7・40 神戸市中央区・東遊園地
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7・40 神戸市中央区・東遊園地

【未明】

 5・00 中央区・東遊園地 前日までの厳しい冷え込みが少し、和らいだ。竹灯籠に一つ、また一つとともる明かりが「1995 光 1・17」の文字を成し、暗闇を照らす。昨年の熊本地震で被災した稲臣真知子さん(68)は「22年たってもこういう集いが続き、たくさんの明かりがともっている。力をもらって帰れる」。

 5・17 長田区・御蔵北公園 丹波市立大路小の児童が作った、ろうそくの入ったペットボトルで火が揺れる。東日本大震災で長男=当時(25)=を亡くした田村孝行さん(56)と妻弘美さん(54)から贈られた手作りの絵灯籠にも火がともった。

 5・25 長田区・大国公園 地域で亡くなった40人以上を悼み、住民や児童、教員ら約100人がろうそくをともした。「避難した鷹取中から見た景色は真っ赤だった」と、鷹取東地区で家が全壊した池内悦子さん(71)は当時を思い起こした。

 5・30 長田区・若松鷹取公園 旭若松地区で亡くなった105人の鎮魂のため、慰霊碑の前で105のろうそくに火。旭若松連合会長の城本直良さん(71)は「焼け野原だった地域も別の場所のようになった」。

 5・40 明石市・西明石駅南の仮設住宅跡地 700本のキャンドルが「1・17」などの文字を浮かび上がらせた。約80人の参加者は目を閉じ、手を合わせた。経営していた会社の3人を亡くした合田(ごうだ)鎮(まもる)さん(76)は「地域住民の命を守る。その決意を確かめる日」と、自らが取り組む高齢者の見守りについて、誓いを新たにした。

【5・46】

 中央区・ビーナスブリッジ 澄んだ空気の中、眼下に神戸の夜景がきらめく。川崎市のトランペット奏者松平晃さん(74)が「花の街」を演奏した。

 東灘区・魚崎わかばサロン 約150人が黙とう。「あの日も月がきれいやったな」。白い息を吐きながら空を見上げる人の姿。倒壊した自宅から助け出された三宅正樹さん(77)は「『助けて』と声が聞こえても、何もできなかった。せめて今日はここに来んとおれん」。地区で亡くなった206人の名前を刻んだ碑を、手でなぞった。

 芦屋市・津知公園 「絆」の文字が刻まれた慰霊碑前。訪れた市民が白いカーネーションを一輪ずつ献花台に手向けていく。監督を務める少年野球チームでOBの教え子を亡くした、自治会長の吉野哲夫さん(66)もそっと目を閉じる。「自らの気持ちを慰めるため追悼を続けてきた。震災を知っている者がいる限りは毎年、祈り続けたい」

 東灘区・中野南公園 再会を懐かしみ、にぎやかだった雰囲気が一転した。テント生活を送った住民や当時のボランティアら約40人が、時報に合わせ静かに手を合わせる。「当時を知る人が気軽に足を運び、思い出に浸れる場所であり続けたい」と、テント村の初代村長だった山縣雅巳さん(43)。

 兵庫区・川池公園 清らかなお香の匂いに包まれ、地域で亡くなった100人以上の名を刻む「いのちの碑」前で、約180人が黙とう。会社員岸本将太郎さん(34)は涙が止まらない。「少年野球の仲間や遊んでもらった大学生が亡くなった。自然の威力はすさまじいが、こんな思いは二度としたくない」

 芦屋市・西法寺 ドラム缶の鐘を地域住民ら約30人が響かせていく。炊き出しや仮設風呂で温まった体験を伝えるように。住職の上原大信さん(39)は「経験した人も経験していない人も一緒に続けて二十三回忌。鐘はぼろぼろ。みんなで年を取れて素晴らしい」と命に感謝。

 中央区・兵庫県庁 防災服姿の井戸敏三知事や太田誠・県警本部長、県幹部職員ら約20人が、市街を望む展望園で黙とう。井戸知事は「あの経験を風化させないことをもう一度決意し、来るべき南海トラフ地震と対決しなければならない」と訓示。

2017/1/17

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