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 来春卒業する大学生らを対象にした大手企業の採用面接が6月1日から始まる。今春の卒業生の就職率は過去最高で、今年も学生が就職しやすい「売り手市場」と言われる。先輩の姿を見て就活が気になりだした大学2年の息子の疑問に、新聞記者の母が答えた。

 -就職活動のスケジュールは誰が決めているの?

 「大手企業約1350社が会員になっている経団連が、会社説明会や面接などをいつにするかを指針として示している。ただ、経団連に加盟していない外資系やベンチャー、中小企業はこれに縛られないよ」

 -どうして、決めることになったのかな。

 「1996年までは企業と大学が会社訪問の解禁日などを定めた『就職協定』を結んでいた。ただ、優秀な学生を早く獲得しようと抜け駆けする『青田買い』が横行したんだ。通年採用の動きやインターネットを使った採用活動も盛んになり、廃止したんだよ。その後は説明会が3年生の10~12月から、面接は4年生の4月からが主流だった」

 「それが、安倍晋三首相になって学業を優先すべきだと訴えて、時期を遅らせるように経済界に要請したんだ。その結果、16年春卒業の学生は会社説明会が3年生の3月から、面接が4年生の8月からと日程がそれぞれ繰り下がった」

 -ころころと日程が変わって、大変だと先輩が言ってたよ。

 「8月解禁では就活の長期化につながるとして、17年春卒の学生は面接を2カ月前倒しして6月からにした。今の大学4年生と3年生も昨年と同じ日程だけど、その先はまだ決まっていないわ。説明会の開始から面接まで3カ月しかない短期決戦だね」

 -それでルールは守られているの?

 「う~ん。守られているとは言い難い。企業で3月1日以前に行われているインターンシップ(就業体験)が、事実上の面接になっているという話はよく聞くよ。正式な内定解禁は10月1日だけど、6月に事実上の内定を出す会社が多い。人手不足で企業が早めに優秀な人材を確保しようとしているせいだと思うわ」

 -売り手市場といわれているから、僕も簡単に就職できそうだ。

 「確かに、大卒の就職率は6年連続で上昇し、今春は97・6%。統計を取り始めた97年春卒業者から過去最高を2年連続で更新しているから、学生にとっては有利だね」

 「一方で、入社後3年以内に会社を辞める大卒の社員は30%を超え、問題になっている。ブラック企業に就職してしまったケースもあるけど、自分が思い描いていたような企業に就職できず、辞める人も多いみたいだよ。就職活動を始める前に、自分がどんな職業に就きたいのかよく考えて、興味のある業界や会社を調べないといけない。まあ、あなたは留年せずに、ちゃんと3年生に進級することが一番、大事かもしれないけどね」

(塩津あかね)

2017/5/27

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