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冷却スプレーなどの冷感グッズをそろえた売り場=神戸市中央区下山手通2、東急ハンズ三宮店
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冷却スプレーなどの冷感グッズをそろえた売り場=神戸市中央区下山手通2、東急ハンズ三宮店
神戸新聞NEXT
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 夏真っ盛り。あまりの暑さに、つい冷房の温度を下げたくなります。それでも職場や家庭では、地球環境などに配慮して、ちょっと高めに温度設定する「クールビズ」がすっかり定着してきました。快適に過ごすための軽装や工夫も進んでいます。この取り組みはそもそもどんな経緯で始まり、進んできたのでしょうか。おさらいしてみました。(貝原加奈)

 -クールビズの意味は?

 「『かっこいい』『涼しい』を意味する『クール』と、『ビジネス』の略語を合わせた造語なんだ。空調に使うエネルギーを減らして、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えようと、環境省が2005年から行っているキャンペーンだ。CO2の排出の削減目標を定めた京都議定書の発効を受けて始まったんだ。今年も、5月1日から9月30日まで実施している」

 -具体的にはどんなことを推奨しているの?

 「室温の目安を28度にして、快適に過ごせるファッションや働き方、生活の工夫を勧めている。最も身近なのがノーネクタイ、ノージャケットに、半袖シャツの着用。職場で実践している人も多いんじゃないかな」

 -スーパークールビスという言葉も聞いたことがあるけど。

 「東京電力福島第1原発事故を受けた夏場の節電対策のため、クールビズの発展型として、環境省が11年夏から5年間提唱していたんだ。同省内では、ノーネクタイやノージャケットに加えて、ポロシャツやアロハシャツ、スニーカーなどの着用も認めているんだ」

 -働き方や生活の工夫は。

 「エアコンの使用を減らす取り組みとして、自由に働く時間を選択できるフレックスタイム制度や、長期の夏季休暇の導入がある。ほかにも、家族で一つの部屋に集まったり、図書館や商業施設に出掛けたりするのが『クールシェア』。キュウリやゴーヤーなどでグリーンカーテンを作り、楽しみながらできるものもあるよ」

 -クールビズの先駆けになった取り組みがあるとか。

 「そうなんだ。1979年、第2次オイルショックを受けて提唱されたのが『省エネルック』だ。石油価格が高騰したため、省エネを進めようとビジネスマン向けに提案されたんだ。分かりやすくいえば半袖のスーツの導入。だけど、『かっこいい』とはいえず、あまり広まらなかったんだ」

 -ところで、クールビスの設定温度はなぜ28度なの?

 「環境省は、クールビズを始めた当時のオフィスの室温が平均26度で、ネクタイを外すと体感温度が2度下がるから、としている。28度というのはエアコンの設定温度ではなく、あくまで室温なんだ。一つの目安として捉えたほうがいいね」

 -ほかに利点はあるの?

 「体を冷やしすぎず、適度に汗をかくことで、自律神経の乱れや夏バテを防ぐことができるといわれている。冷房代も節約できるから経済的にもやさしいよね」

 -職場によって取り組みに差はあるの?

 「兵庫県姫路市が今夏、働き方改革に伴う実証実験として室温を25度にするなど、作業効率を上げるためにあえて低い室内温度に設定する動きもある。取り組みは多様化しているよ」

2019/8/10

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